大人も楽しい!雑誌のようにつくり込まれたカラー問題

清泉女学院(2022年・AP入試)問題
清泉女学院(2022年・AP入試)問題から抜粋
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「入試問題を見れば、入学してからの授業の面白さや充実度が想像できる」という後藤さんが毎年楽しみにしているのが、雑誌やパンフレットさながらにつくり込まれた清泉女学院のAP(アカデミックポテンシャル)入試の問題。カラーのイラストがふんだんに盛り込まれたAP入試の問題は、先生方のすさまじい情熱を感じることができます。

「22年度の問題では『いざ、鎌倉』をテーマに展開され、ガイドブックさながらの別冊資料まで添付してあったりと、これを読むだけで授業を受けているような気分になります。本や図鑑を読むのが好きな子どもは、楽しみながら解くことができるはず」

小6からのチャレンジもアリな“一教科受験”も

教科数も、その内容もますます多様化している中学入試。そのなかでも、算数一教科受験、しかも標準レベルの問題のみというかなりユニークな方式を取っているのが、普連土学園の2月1日午後入試です。

「特殊算の基礎的な問題を50分間で50題解くという、とてもシンプルなものです。ゆっくり時間をかければ満点を取れるかもしれませんが、それを入試本番でスピーディにミスなく解けるかがキモ。真面目にコツコツ学習できる子に入学してもらうにはどうすればいいかを学校側が考え、この形式を思いついたのでしょう。実際、この試験で入学してきた子は、その後の成績の伸びもいいのだとか」

算数だけなら、短期間で準備して入試に臨むことも可能。こういった一教科受験は、小学4~5年生での入塾を逃してしまった子どもにもおすすめです。

「学校側も多様性のある子どもたちに入学してほしいので、入試の内容は本当にさまざまになってきています。まずはいろんな学校の入試問題を実際に見て、わが子が興味をもちそうな問題がないかを、ぜひ探してみてください」