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子育てなども落ち着き、自分の人生に目を向けられるようになる50代。人生100年時代となると折り返し地点とも言えます。そんな人生後半戦を素敵に生きるコツ5つを、50代のトップブロガー中道あんさんに教えてもらいました。
※ 記事の初出は2022年8月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。
すべての画像を見る(全4枚)50代から素敵な生き方を目指してみる!
私にとって50代とは、それまでとは違う、第二の人生の始まりともいえました。三番目の子どもが成人し、重い教育費から解放されて、金銭的な余裕を持つことができました。
同居していた母親の介護も、老人ホーム入所をきっかけに、物理的な距離ができたことで負担が減りました。
子育て終了と親の介護から離脱したことで「家族のための自分」から解放された気がしたからです。そして、定年までのゴールが見えたことで定年後の生活について考え始める時期にもなります。どうせなら後悔のない生き方をしたいですよね。そのために大事にしている5つのポイントをお伝えします。
1:時間の使い方を改める
ママ友が大病したり、同級生が亡くなってしまうことも、50代に入ってからは珍しくありません。使える時間には限りがあると痛感しています。だからこそ、自分の時間をどうでもいいようなことに使っているほど余裕はないと思っています。同じ時間を使うなら「やりたいこと」「楽しいこと」で埋め尽くしたいと思うようになったのです。だから
・なんとなくの人づき合いを手放して、ともに過ごす相手を選ぶ
・家事の時間を減らして自分のための時間を増やす
・何かと年齢を言い訳にしそうですが、今日がいちばん若い日だと思って、先延ばししないようにする
と変化しました。おかげで、やりたいことは全部やってみる姿勢ができました。すると朝起きたら「今日は何しよう」と前向き1日を過ごせるようになります。
「何をしても楽しくない60代」にならないためには、今日一日を楽しく過ごせる人でありたいと思います。毎日が楽しければ、つまり人生は楽しい人生を終えることができるのですから。
2:家族との関係性を見直す
いつまで、子どもの面倒を見なくてはいけないのか。というのを考えたことがありますか。私が娘時代は「結婚するまで親の責任」といわれ、親の考え方や価値観などを押しつけられて、とても窮屈で生きづらさを感じていました。だから子育て終了後の「親の役目はない」と思っています。
そのうえで、子どもには「自分のことは自分で決めれる人」になってほしいと思いました。そりゃあ、若ければ世間を知らないので、失敗することもあるでしょう。でもそれは、知らないだけであって、考える能力が低いわけではありません。わざわざ、親が構い立てしなくても経験が解決してくれます。
だから、高校生くらいになれば、進路などは子どもが決めた方向を応援するというスタンスを取っています。それくらいから自分のことを「ママ」とは言わず「私」というように心がけました。たとえ子どもであっても、お互いに対等な「個」であるという意識づけです。本当に子どもたちと接すると、若者らしいの着眼点や新しい思考をこちらが頂戴していて、教えることは何もないなと感じています。
唯一、あるとしたら50代というおばさんになっても、新しいことに挑戦し、軽やかにイキイキと人生を楽しんでいる姿を見せることでしょうか。そうすれば、「老いる」って「悪くないよね」という希望を与えられるかもしれないと思っています