部屋干しをする機会が多くなる梅雨の時季。いつもの洗濯にひと手間プラス、速く乾かす工夫などをすることで、部屋干し臭を防ぐことができるそうです。クリンネスト1級・せのお愛さんが紹介します。
すべての画像を見る(全5枚)洗濯前のコツ:汚れものを洗濯機に入れたままにしない
生乾き臭の原因はモラクセラ菌という常在菌です。温度20〜40℃、湿度60%以上で増殖し、皮脂などの汚れを分解してにおいを出します。
洗濯機を洗濯カゴ代わりに、洗濯する予定の汚れものを洗濯機に入れたままにしている人も多いのではないでしょうか? すると、洗濯槽にも衣類にも菌が繁殖してしまいます。また、洗濯槽にカビが生えやすくなるため、カビ臭さの原因にも。汚れものは通気性のよい洗濯カゴへ。タオルなど湿ったものは、一度乾かしてからカゴへ入れるとにおいを防げますよ。
モラクセラ菌は熱に弱いので、洗濯前に熱湯に1分つけるのも効果的。タオルのにおいが気になるときにおすすめですよ。
洗濯時のコツ:洗剤の使用量とすすぎ方を見直す
部屋干し臭を防ごうと、洗剤や柔軟剤を多めに入れるのは逆効果。残った洗剤は菌のエサになってしまいます。適正量を守ることが大切ですよ。また、除菌・消臭効果のある部屋干し用洗剤や、酸素系漂白剤を使用するのも、におい予防に効果的です。
すすぎの方法を「注水すすぎ」に変えるのも1つの手。洗濯機の初期設定では、すすぎボタンは水をためてすすぐ「ためすすぎ」になっています。「注水すすぎ」では、水をためたあとも少しずつ給水しながらすすぎを行うため、汚れが落ちやすいというメリットがあります。汚れがしっかり落ちるので、においも予防できますよ。
水の使用量が増えるので、汚れやにおいが気になる時だけ使ってもいいかもしれませんね。
洗濯後のコツ:部屋干しでも速く乾かして菌の増殖を防ぐ
濡れたままの衣類を放置していると、菌が増殖してしまいます。洗濯したらとにかく速く乾かすことが、におい予防の重要なポイントです。
洗濯物を干すときは間隔をあける、便利な部屋干しグッズを利用するなどして、なるべく早く乾かしましょう。サーキュレーターを使うと、効率よく乾かすことができますよ。筆者宅では、サーキュレーターと除湿機を併用しています。この方法にしてから、「丸1日経っても洗濯ものが乾かない」というストレスから解放されました。
天気を気にせず干せる、人目や時間を気にせず干せる、紫外線で衣類が傷みにくいなど、部屋干しはメリットもたくさん。部屋干し臭を抑えて、快適な部屋干しライフを送りましょう。