食卓は、住む人の環境が変化するたびに大きく変わるもの。子どもが巣立って夫婦ふたりになったり、おひとりさまになったり…。今回は50代の整理収納コンサルタント・須藤昌子さん宅のリアルな食卓をお届け。キッチン家事の負担を減らす工夫も教えていただきました。

須藤さん宅のある日の夕食
須藤さん宅のある日の夕食
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1:大皿料理をやめたら、洗い物がグンとラクになった

須藤さんは夫、娘の3人家族。現在15歳の娘さんは中学校卒業後、海外留学する道を選んだため、現在は夫婦ふたり暮らしとなっています。

「思いがけず、老後の暮らしを今のうちに試しているような感じです。とくに食事づくりは以前から大きく変わりました」

50代ふたりのごはんに、量はそれほど必要ありません。これまでは大皿でドンとメインおかずを出していた須藤さんですが、今は器を分け、定食スタイルに変化しています。

「かさばる大皿と、取り分け皿を人数分。前までは洗い物が多いうえ、大皿は重いのでなかなか大変でした。でも今は使いやすいコンパクトな器ですむのでずいぶんラクです」

2:中サイズの器に複数のおかずを盛る。豆皿よりも効率的

器

須藤さん宅でとくに出番が増えたのは、中サイズの器。5寸〜6寸皿(直径約15〜18cm)くらいのイメージでしょうか。

「カフェごはん風とまではいきませんが、1枚の器におかずを2、3種類盛ることができれば、そのぶん洗い物が減ります。豆皿にちょこちょこおかずを盛ってたくさん並べるのはすてきだけれど、食器洗いの手間を減らしたい私にはあまり向いていません」

3:夕食は何時、と追い込まない

ごはん

以前の須藤さんは、自身の仕事に加えて娘さんの塾の送迎など、夕方は分刻みで家事をこなしていくスケジュールでした。

「娘の予定を考えなくてもいい今は、夫の帰宅に間に合うくらいでつくっておけばいいやとゆるく構えています」