受診と漢方で落ち着けるように
すべての画像を見る(全4枚)処方されている漢方の桂皮茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や、市販のエクオール、命の母などのサプリメントを飲んでおり、ホットヨガにも通っているそうです。
「もちろん、若い頃と比べると不調はたくさんあります。肩こりや眠気、疲れやすさ。でも、43歳で起こったホットフラッシュは、今はありません。また、生理不順に気がつきつつも治療していなかった43歳の頃には、コンビニでの会計時に袋詰めや画面タップなど『やることの多さ』に混乱してコインを落とすなどの不注意も頻発していました。婦人科を受診して状況を理解できただけでも、大分落ち着いたと思います」
「早期閉経」について医師が詳しく解説
平均より早い更年期・閉経について「井上メディカルクリニック」の井上憲先生に教えていただきました。
●生理がこなくなったら婦人科を受診したほうがいい年齢は何歳くらいまでですか?
「日本人の平均系近年齢は50.5歳とされており、また、日本人女性の5%が40~45歳で閉経を迎えると言われています。閉経の原因にもよりますが、45歳までに3か月以上生理がこなかった場合は、由香さんのような内膜が厚くなる内膜増殖症などのリスクもあるためなるべく早く婦人科受診をお勧めします。
●早く生理が止まるとどんな不都合がありますか?
内膜増殖症、骨粗しょう症や動脈硬化、更年期症候群などが考えられます。最悪の場合は、子宮体部に発生するがんで女性ホルモンが深く関わりのある子宮体がんのリスクもあります。
そのため、「産婦人科・婦人科などを受診して」子宮頸がん検診に加えて子宮体がん検診や経膣超音波(経膣エコー)検査をしっかり受けることが重要です。
更年期症候群だった場合は、HRT(ホルモン補充療法)や漢方療法、サプリメントなどで対処することも可能です。