これから梅雨を迎え、それが過ぎれば暑い夏に。春の間小休止していたエアコンを稼働させる季節がやってきます。
今のうちに済ませておきたいのが、フィルター掃除。今回は面倒なエアコンフィルター掃除をラクに済ませるコツや効率的なホコリの除去方法を掃除研究家のおそうじペコさんに教えていただきました。

フィルターにホコリが残ったまま梅雨を迎えると大変なことに…

エアコンのホコリ
1か月でエアコンにはこれだけホコリがたまります!
すべての画像を見る(全9枚)

これはわが家の自動掃除機能つきエアコンのホコリ受けカップです。1か月でこれだけの量がとれ、フィルターにもホコリが残っていました。

ホコリや汚れがフィルターに付着した状態で高温多湿の梅雨を迎えると、そのホコリがカビなど細菌のエサになり繁殖しやすくなってしまいます。とくに年末の大掃除以降フィルター掃除をしていないならぜひお手入れすることをおすすめします。
また掃除しながら試運転することで、不具合を早めに見つけ繁忙期より前に修理依頼することができるというメリットもありますね。

フィルター掃除が上手にできる3つのコツ

エアコン掃除を始める前は、しっかりコンセントを抜き脚立などの足場の安全を確保してください。また、ホコリが大量に舞い上がるのでマスクやメガネをすると安心です。
少しでもラクに、上手に掃除をするためのコツをご紹介します。

1.掃除はくもりの日が狙い目

よく晴れて乾燥した日より、ややくもりの日を選びます。湿度が高く、ホコリの飛散が少なくなります。

カーテンなどひもで束ねておく

窓は閉め、無風状態で開始します。

エアコン周囲にある家具や小物はどかし、カーテンなどホコリが付着しやすいものはひもで束ねておくと邪魔にならず、汚れを防ぐこともできます。

2.パネル、フィルターをはずす前にホコリを除去

本体表面全体に付着したホコリをドライモップでふき取っておく

本体表面全体に付着したホコリをドライモップでふき取っておくと、パネルを開いたときのホコリの飛散を防ぐことができます。

フィルターを外す前も掃除機でホコリを吸引

フィルターを外す前もブラシ付きノズルをつけた掃除機で、内部全体のホコリを吸引します。あらかじめ表面のホコリを吸引してから外すことで舞い上がるホコリを抑えることができます。

※メーカー指定のエアコン専用ノズルがある場合はそちらを使用するようにしてください。故障の原因になります。

3.フィルターのホコリは吸引+押し出す

ホコリ除去の図解

このイラストを見てわかるようにホコリはフィルター表面に付着しています。

「表面のホコリを掃除機で吸引し、裏面からシャワーで押し出す」というフィルター掃除の基本を覚えておきましょう。逆にするとフィルターの間にホコリが入り込み目詰まりしてしまいます。

ホコリを吸引する

はずしたフィルターを新聞紙の上などに置き、細口ノズルで「フィルター表面」から吸引します。この時のノズルはブラシだとひっかかり破れてしまうことがあるので細口ノズルがおすすめです。

シャワーを当ててホコリを押し出すように洗い流す

次に「フィルター裏面」から水圧を高めにしたシャワーを当ててホコリを押し出すように洗い流します。落とせない汚れが付着していた場合、やわらかいスポンジに中性洗剤(台所用中性洗剤でOK)をつけやさしく洗います。

風通しの良い日陰に干す

ほかのパーツ類もスポンジで水洗いし、柔らかいタオルで水滴をふいたら日陰で乾燥させます。日光に当てると変形することがあるので必ず風通しの良い日陰に干してください。

●フィルターを掃除したら終わり、ではありません!

お掃除手袋でふく

エアコンの掃除=フィルターの掃除、ではりません。吹き出し口周辺についたホコリを乾ぶきするのを忘れないで。ここで使うのがお掃除手袋です。細かい場所もお手入れしやすく便利なのでおすすめです。

全てパーツ類が乾いてセットし終わったら、試運転して故障がないかチェックもしておきましょう。

面倒でつい後回しにしてしまいがちなエアコン掃除ですが、こまめにお手入れすることがカビ発生の予防になります。また、汚れたままのフィルターは機能低下や部屋の空気を汚す原因にも。

上手にできるコツを意識しながら、快適な夏を迎える準備としてお手入れをしてみてください。