“偏差値に頼らない”学校選びの3ステップ
すべての画像を見る(全3枚)「学校選びにおいて、偏差値は最重要ではない」とはいえ、なにかしらの判断材料がないと、目指す学校は決められないもの。そこで、これから中学受験をスタートしようと考えている親子に向けて、“入学後に後悔しない”おすすめの学校選びの方法を教えてもらいました。
●ステップ1:家から1時間で行ける範囲の円を描き、その中に入る学校をリストアップする
「通学の負担が大きいということを理由に、不登校になる子どもは少なくありません。せっかく入学した学校に楽しく通い続けられるよう、まずは家から『近い』学校を探してください。『乗り換えが少ない』『上りではなく下り電車を利用』などの条件つきであれば、多少遠くても子どもの負担が減るので、候補に入れてOKです」
また、子どもの体力によっては、もう少し範囲を広げて探してもよいといいます。
「なお、大学附属の学校は、たとえ通学時間がかかったとしても、そのぶん大学受験という大きなハードルがないため、この限りではありません」
●ステップ2:魅力を感じた学校に、実際に足を運ぶ。チェックすべきは“掲示物”
「“私学の楽しさ”が子どもに伝われば、受験にポジティブに臨むきっかけとなります。そこで、ステップ1でピックアップした学校の文化祭やオープンスクールに子どもを誘い、実際に見に行ってみてください。その際、保護者の方によく見ていただきたいのが、廊下や教室に貼ってある生徒向けの掲示物。
海外志向の学校であれば留学や国際交流についての情報が充実していたり、検定に力を入れている学校であれば英検や漢検などの申込書が用意されていたりと、掲示物には“学校の特色”が意外が表れます」
●ステップ3:“放課後の扱い”について、家庭の方針と合うかを調べておく
「入る前に見落としがちなのが、学校によって大きく異なる“放課後の使い方”。自習室が充実しておらず、放課後は塾に通ってたりない学習を補い、大学受験を目指すというのが一般的になっている学校がある一方で、放課後も校内での勉強を推奨する学校は、自習室の数も質も桁違い。
個人ブースがあったり、提携塾の指導が受けられるなど、かなり手厚いフォローアップ体制がつくられており、親としては安心感やおトク感があるのではないでしょうか。どちらを選ぶかは家庭次第ですが、ここも学校選びの大きなポイントになると思います」