年を重ねるごとに気になってくる、肌のツヤ感。実践料理研究家の岩木みさきさんは、みそ汁で肌荒れを改善した経験をもっています。そんな岩木さんに、効果的なみそ汁の飲み方や、美肌をかなえる最強みそ汁レシピを教えてもらいました。
すべての画像を見る(全5枚)みそ汁は“飲む美容液”。肌以外の不調も整います
日本人のソウルフードともいえるみそ汁。そのみそ汁で美肌を手に入れたのが、料理家の岩木みさきさんです。
「高校生の頃からひどい肌荒れに悩んでいたのですが、大人になり、食事内容を意識してみそ汁を飲むようにしてから改善。健康な肌を取り戻しました」
岩木さんいわく、みそ汁は”飲む美容液”。腸内環境を改善したり、美白、保湿力アップなど、美肌づくりをサポートするさまざまな働きがあるのだそう。
「大切なのは続けること。具なしのみそ汁でもいいので、まずは1日1杯、2週間ほど飲み続けてみてください。肌のトーンが上がり、冷え性や便秘にも効果が感じられるはずですよ」
工藤先生も太鼓判!みそ汁のここがすごい!
“むき卵肌ドクター”と名高い、消化器内科医の工藤先生にも、みそ汁の魅力を語ってもらいました
●肌の保湿力がアップする
米みそに使われる米麹には、肌を乾燥から守る成分『セラミド』を増やす働きが。「飲み続けることで、肌の保湿力がアップ。キメの整ったうるおい肌に」
●腸内環境が整う
腸内を整えるには、善玉菌とそのエサが必要です。「善玉菌を含むみそと、エサとなる野菜類が一緒にとれるみそ汁なら、効率よく腸内環境が整います」
●便秘解消&代謝アップにも
大豆や麹、具に使う野菜や海藻には、便秘の解消に欠かせない食物繊維がたっぷり。「腸が整うと血流がアップ。さらに、温かいみそ汁で代謝が上がる効果も」
●水溶性の栄養素を丸ごと摂取できる
野菜に含まれる水溶性のビタミンは、洗ったり下ゆですることで流れてしまいます。「でも、汁ごと食べられるみそ汁なら、ムダなく摂取することが可能です」
教えて!岩木さん。みそ汁Q&A
美肌になるために、みそ汁にまつわる気になるあれこれを岩木さんに聞いてみました
Q:飲めば飲むほど美肌になりますか?
A:量より継続することを重視してください
美白効果を狙うなら、毎日飲み続けることが大切です。「温かい昆布だしにみそを溶くだけの『素みそ汁』でもOK。私はコーヒー代わりに飲むこともあります」
Q:美肌のためにおすすめのみそはありますか?
A:米麹を多く含む白みそがおすすめ
米麹には肌の保水力を上げるグルコシセラミドが含まれるので、米みそならどれも効果的。「なかでもしいて言えば、米麹を多く含む白みそがおすすめ」
Q:味が決まらずおいしくつくれません
A:みその量が少なすぎるのかも
たいていは、みそが少なすぎて味がぼやけているのが原因と岩木さん。「だし汁150mlに対してみそは大さじ1が適量。うま味をたすため、乾物を加えるのも手」
Q:どれくらい続ければ効果を感じられますか?
A:最低2週間は続けてみて
不調があるということは体がマイナスの状態になっているということ。「そこからフラットな状態に戻すまでの時間も必要なため、2週間から1か月は継続を」