更年期を迎えると女性の体には大きな変化が訪れます。「更年期を単なる通過点ではなく新たなステージへの出発点ととらえ、後半の人生に向けて踏み出す準備をはじめましょう」と話すのは、医師・天野惠子さん。自身も更年期症状に悩んだ経験から、日本における「女性外来」の発展に尽力してきました。最新の情報をまとめた自著『女の一生は女性ホルモンに支配されている!』(世界文化社刊)から、閉経を機に受けておきたい検査について解説します。

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人生の折り返し地点で、全身の状態を調べておくのがおすすめ。(※画像はイメージです)
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動脈硬化のリスクや進み具合を知ることから

脳や心臓の重大な病気の要因となる動脈硬化の予防は、閉経以降の最重要事項の1つです。40~50代では低リスクの女性が多いと思いますが、加齢に伴う体の変化を見続けることが大事です。

検査結果の数値だけで血圧値や血糖値、コレステロール値を下げる薬の服用をすすめる医師もいますが、性差を考慮していない場合も多いのが実情です。まずは生活習慣を改善し、薬の開始は頸動脈エコー検査によって動脈硬化の進み具合を調べてから判断するのが賢明です。必要な治療を適切な時期に受けるためには、患者自身が性差の知識を持ち、自分自身の健康状態を把握しておくことが不可欠です。

健康診断に加えて、人間ドックやがん検診の受診を

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※画像はイメージです

自治体や職場で行われる健康診断(特定健康診査、一般健康診断)を毎年受けている方は多いと思います。これに加えて、女性の体の折り返し地点である50歳の節目にはより検査項目の多い人間ドックの受診をおすすめします。体が変化し始めるスタート地点の数値を知っておくことは健康管理の基本だからです。

がんも増えてくる年代です。自治体主体のがん検診(胃がん、子宮頸がん、肺がん、大腸がん、乳がんの5種類)や人間ドックのオプションなどを活用しましょう。