庭つき戸建ては駅近マンションに住み替えても

「ずっと自宅で暮らしたい」と思っていても、この先も自宅が安心とは限りません。庭つきの戸建ては高齢になると維持が大変になりがち。郊外なら、運転ができなくなると買い物や病院通いも困ります。

「先々不便が出そうなら、元気なうちに駅近の便利なマンションへの転居も検討するのも手」

マンション住まいは、生活コストも減らせるまとまった修繕費の負担が減り、クルマも不要になって、コストが減らせるメリットも。

「将来は高齢者施設に移る場合も、マンションなら賃貸に出しやすく、賃貸料で施設費用を捻出できます。柔軟に考えましょう」

子どもとの同居は期待しすぎない

老後の安心のために、子どもとの同居を検討している人もいるでしょう。

でも、実際に暮らし始めてから、嫁姑がうまくいかない、孫の世話で自分の時間がないなどの理由で、同居を解消するケースもあります。期待しすぎず、失敗した場合も想定しておくことで、物心ともにダメージを防げます。

「たとえば、同居のために家をリフォームする場合、分離型のつくりにしておく方が無難。万一同居を解消したとき、共有部があると、貸しにくく、売りにくい物件になるからです。2世帯が完全に分離した家なら、子世帯が住んでいた部屋を賃貸に出すことができます」

 

50代からの毎日を応援する記事多数!「これからの暮らし by ESSEonline」はこちら