40代50代と、年齢を重ねていくにつれ、健康や心のモヤモヤを抱えがちです。ESSE読者からの閉経を迎える不安についての疑問を、産婦人科専門医の高尾美穂先生が解説します。心と体の変化や、閉経後の健康維持法をアドバイス。

お腹を押さえる女性
※画像はイメージです
すべての画像を見る(全3枚)

読者のお悩み:生理が来ず、そろそろ閉経。この先、心得ておくことは?

生理周期が2~3か月に1回になり、日数も量も減り、ここ半年は生理が来ていません。そろそろ閉経だと思いますが、それを調べることはできますか? また、閉経後に気をつけることを教えてください。(Oさん・50歳)

閉経しても女性であることに変わりはありません

高尾美穂先生イラスト
産婦人科専門医の高尾美穂先生

閉経とは卵巣機能が低下し、生理が来なくなった状態を指します。生理が12か月来なければさかのぼって最後の生理が閉経のタイミング。閉経が近づいてきたことを知る、わかりやすいサインが生理の変化です。生理周期が2〜3か月に1回になったり、生理期間が短くなったり、経血の量にバラツキが出始めたらそろそろ閉経の可能性が。ただ、個人差があるので、突然生理が来なくなる人もいます。

このように把握しにくい閉経ですが、血液検査で女性ホルモンの値を検査すれば、閉経したか、おおよその判断ができます。気になる人は婦人科で検査を。また、閉経を迎えると「女性でなくなったようで寂しい」と感じる人がいます。当たり前ですが、閉経しても女性であることに変わりはありません。生理痛やPMSなどで悩んでいた人にとって、悩みから解放されるときでもあります。悪いことばかりではないので、前向きに捉えましょう。