ドライフラワーの簡単なつくり方
すべての画像を見る(全5枚)ミモザのドライフラワーのつくり方のポイントは、花が咲ききってから逆さまに吊るすということ。蕾のままだと、ドライにしてもボロボロ落ちてしまうし、蕾の状態で花瓶にさしても、その後咲くことがない。なので、生花として飾るとしても咲き切っているものを買いましょう。
逆さまに吊るす方法は、枝が開かずに真っ直ぐな状態で維持できるのがいい。ただ、オレンジっぽく色あせてしまうこともあるんです。色をかわいい黄色のまま維持するには、花瓶に水を3センチくらい入れて、水がなくなるまで10日ほど浸しておくのも手だ。あまり大きいと重力で枝が外に開いてしまうという難点はあるけれど、生花としても楽しみ、そのままドライにできるので、私はこの方法がおすすめ。
ただ、これはミモザだからできることで、ほかの花は元気なうちにドライにしなくてはいけないのでご注意。ミモザは木なので、水に生けておいても花のように茎が腐ったり、花びらが落ちることなく、本当に静かに静かに、ドライフラワーになっていく。
ドライになると色があせていく花も多いけれど、ミモザは美しい色を維持してくれる。疲れて帰ったときに、花があると少し元気になる。生花がいいけど、これからの季節、毎日の手入れを考えると、ドライでも十分。
リースにしたいという方も多いと思いますが、ドライになってからリースにすると枝が固くなって折れてしまう上に、花がボロボロこぼれてしまうので、生花のときにリースにして、ゆっくりと乾燥させていこう。
花は家の中の太陽
花だけでなく、ユーカリやローズマリーなどの緑の枝を混ぜて、スワッグとして壁にかけるのもすてきよね。花よりも木のほうが、乾燥しやすく長持ちしますから、ぜひ、花屋さんで尋ねてみてください。
もしくは、街路樹の剪定をしている業者さんに尋ねて、少しもらってくることもある。どうせ捨てられるのだからね。外を歩くときはチェックよ。
家の庭は4月はサンカクバアカシアミモザが満開だ。これからヤナギバアカシアも咲くだろう。枝から切り離すのは少々かわいそうな気もするけれど、花瓶に生けると花は家の太陽。ドライになっても、しばらくいい匂いで部屋を満たしてくれますよ。ぜひ試してみてくださいね!
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