老いを感じるほど年をとってはいないけれど、若い頃との違いが身にしみる40代。「マルサイの惑いっぱなし40代」では、現在44歳、3人の息子と夫と暮らすイラストレーターのマルサイさんが、美容やファッションを始めとした40代の悩みに、七転八倒しながら向き合っていきます。年齢を重ねると、なかなか新しいことへ挑戦しづらくなってくるものですが、44歳で「人生初の教習所」に通い始めたというマルサイさん。気になるその理由とは?

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44歳で「人生初の教習所」に通い始めた理由

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44歳にして人生初の教習所に通っています。

時期が時期だけに(卒業シーズン)、教習生の98%が若者です。教習所では、教習時間の終わりに松田聖子の「渚のバルコニー」のBGMが流れるのですが、教習生の中で歌詞つきで歌えるのはきっと私くらいでしょう(多分みんな平成生まれ)。

クルマを運転できたらいいだろうなぁと思いつつ、できないなりにここまで生きてきました。いざとなったら夫にクルマを出してもらえばいいし、自転車もバスも電車もあるので、正直大して困らない。

困らないんだけど、98歳くらいになって人生を振り返ったとき、「一度でいいからクルマを運転してみたかったのぅ…」ってちょっぴり後悔する予感があるんですよね。

すでに今、「このまま一度もクルマの運転を経験せずに、残りの人生を生きて行くのか…」と後悔を先取りしている感もありますし。

そもそも運転免許を取らなかったのは、やむを得ない事情があるとかじゃなくて、単純に「教習所に通うのがなんとなく面倒だから」なんですよね。

自ら好んで運転免許を取らない選択をしたのに、その選択と怠惰な理由に納得いかない自分がいるんです。そして、運転ができないことに引け目を感じている自分もいる。

よく考えてみたんです。泣いても笑ってもこの人生はこれっきりなのに、本当にそんなつまらない理由で可能性を手放してしまっていいのか? と。