乾燥や花粉・黄砂の飛散で肌荒れが起こりやすい春。「肌荒れを解消するには、体の内側と外側からケアすることが大事」と教えてくれたのは、せたがや内科・神経内科クリニック院長の久手堅司さん、国際中医薬膳師の瀬戸佳子さん。お2人に、肌荒れケアの生活習慣と食習慣について教わります。体の表面からしっかりケアして、肌の悩みを解消しましょう。
すべての画像を見る(全7枚)肌荒れには体の内側と外側の両面からしっかりケアを
空気が乾燥し、花粉や黄砂が飛散するなどアレルギー物質の多い春は、肌荒れしやすいという人も多数。
「疲れがたまっていたり、自律神経が乱れていたりすると、体の免疫機能が正常に働かず、肌荒れしやすくなります。また、肌のバリア機能を高める栄養をとり、肌と密接な関係にある腸内環境を整えるといった内側のケアに加え、きちんと保湿するなどの外側のケアを怠らないようにしましょう」(久手堅さん)
東洋医学の考えでも、疲れや栄養不足は肌の大敵。肌と腸内環境の相関関係も、昔からいわれています。「また、血流の滞りや貧血が肌荒れの原因になっていることも。血流をよくする生活を心がけましょう」(瀬戸さん)
ここからは、肌荒れ対策におすすめの生活習慣を紹介します。
ごしごし洗うのを避け、体の汚れは泡で優しく落とす
肌荒れがひどいときにタオルなどでごしごし洗うと、肌の表面を摩擦で傷つけ、肌のうるおい成分を落とすことも。「泡立てネットなどを使い、泡で洗いましょう」(久手堅さん)
遅くても深夜0時前にはベッドに入り規則正しい生活に
夜中の1~3時は、血液をつかさどる「肝」を休める時間。「この時間にぐっすり眠っていることが、肌荒れ解消に効果的。遅くても0時前には就寝しましょう」(瀬戸さん)
寝始めから90~120分、ぐっすり眠ることが大切
あらゆる不調改善に睡眠は欠かせないもの。なかでも寝入りの90~120分が重要。「寝る1時間前からはスマホを使わないなど、心地よく眠りにつく工夫を」(久手堅さん)