多くの私立中学ではダイバーシティを大事にしています

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さまざまな家庭環境の子が集まる公立の学校は多様性が豊かであるのに対し、私立の学校は均質化しているといわれることがあります。

たしかに私立は、その理念や特色で生徒が集まりますし、家庭環境も似ていることが多くなります。

でも、地元の公立中だから多様性に触れられるというのも単純すぎる話で、似た者同士のコミュニティにばかりいればあまり関係ありません。

SNSでのコミュニケーションが増えている今では、物理的に近い距離にいれば関係性がもてるかというとそうでもなくなっています。子どもたちは公立・私立に関係なく、仲間数人の小さなコミュニティに所属し、それぞれのコミュニティがお互いあまり干渉しないというような関係性が増えているといわれます。

せっかくさまざまな価値観をもつクラスメイトたちがいても、関わろうとしなければ理解するのは難しいでしょう。公立だから、私立だからと一概にいうことはできないのです。

重要なのは、身近に自分とは違う属性や価値観の人がいたとき、どのような姿勢・態度で関わるのかということです。

 

入試問題でもダイバーシティが問われる

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今、私立中学では各学校がダイバーシティに配慮した教育を取り入れており、入試問題でも多様な価値観に触れさせるものが出題されています。

たとえば2023年の駒場東邦中学校の国語の入試問題では、日本で育ったクルド人女子高生が主人公の物語をめぐって、難民問題について考えさせています。
この例のように、数々の入試問題で日常では接したことのない属性の人の立場を想像し、その立場に立ってものを考えることを要求しています。子どもたちはこれらの問題を通じて、ダイバーシティへの考え方を身につけていくことができると考えられます。

もちろん、学校によって積極的に帰国子女や留学生を受け入れているなど、文化的背景の異なる人たちとともに学ぶ環境であることもあります。

 

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