いざというときに缶詰やレトルト、常温保存できる食材があると安心です。アラフィフの夫婦ふたりで暮らし、栄養士として病院や施設で働いた経験をもつミニマリストの本多めぐさんが、普段から意識している「少し多くもつ」備蓄について語ります。

缶詰
缶詰を少し多めにもつ
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50代からは「なにも考えない」食料備蓄

地震が続き、災害対策について考える機会も多いのではないでしょうか。

今回は、50代夫婦が日常的に行っている簡単な食料備蓄についてのお話です。8年続けていて、自分なりにラクな方法を見つけたのでご紹介します。

1:シンプルな味つけの缶詰で統一

長期保存の代表と言えば缶詰。私も最初はさまざまな製品を買っていたのですが、繰り返すうちに好みでないものもあり、最終的に種類を絞って「定番化」がベストだと気づきました。

現在はツナ缶と、塩味の焼き鳥缶のみ。両方ともそのままでおいしく、アレンジもできます。よくある「サンマのかば焼き」のような甘辛い味がついていると飽きてしまうので、結局はシンプル塩味のものに落ち着きました。焼き鳥缶はサラダにのせたり、卵でとじて親子丼にするなど、普段から便利でおいしく食べられますよ。

もちろんご家庭のお好みでそろえてよいかと思います。災害時に初めて食べる味ではなく、普段から食べ慣れた味のものがあると安心できそうです。

2:カップ麺よりレトルト!省スペースで栄養補給

レトルト

保存食=カップ麺というイメージはありませんか? 私も何年もカップ麺を買いおきしていました。困ったときのランチに添えたりして、夫も喜んで食べるので買い続けていました。

でも、じつはカップ麺は賞味期限が半年ほどで長くはないのです。定期的に買い替えるのが面倒になってきました。それに比べ、レトルトは1年以上もつものが多いです。買い替え頻度を抑える点で、レトルトに軍配が上がります。

また、栄養面を考えるとカップ麺のような炭水化物はたりていると気づきました。お米やパスタは常に備蓄があるためです。それより「タンパク質」と「野菜」を摂りたいと思いました。

その結果、カップ麺ではなく、レトルトおかずやパスタソースに変更しました。これで不足しがちなタンパク質や野菜が補給できます。野菜ジュースやトマト缶も買ってあります。