微妙に残った出汁カレーはビリヤニ風に

迎えた、4日目の朝である…。

どうする、鍋の底に微妙に残った出汁カレー。ご飯を鍋に投入して混ぜ混ぜしたのを、食べたことのある人も多いのでは? あれ、見た目もそそられないのよねえ。子ども心に、「出た! お掃除カレー!」と思っていた。

ビリヤニ
野菜も一緒に炒めてビリヤニ風に
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そこで、ビリヤニを思い出す。みなさんご存知でしょうか、ビリヤニ。パエリアのカレー版という感じなんだけれど、定義としては、生米から炊き上げるのでなくて、半生の米とカレースープやスパイス、野菜を一緒に炊き込んだものらしい。

私は数年前に、初めて友人に食べに連れてってもらって、おいしい!!! とびっくりした。スパイスライスかなと思いきや、具がどっさり入っていることにも驚いた。なるほど、これは、インドの炊き込みご飯なんだなあ。

 

お掃除カレーを、もうちょっと美味しそうにやればビリヤニになるんじゃ…。いや、もう胸を張って和風ビリヤニと言ってしまえばいいのだ。堂々とやってしまえば、何だって正解になる。

ということで、私は、カレー出汁の残った鍋に温かいご飯を入れて、そのご飯を鍋の中でよく混ぜて、次にフライパンに入れて水分を飛ばしながら炒めた。日本の米なうえに、出汁カレーに混ぜたので、やっぱり水分は飛びきらない。

もぐもぐ。レストランで食べたビリヤニとは別物ではあるけど、これは、あの最後の混ぜカレーとも一味違う。カレー風炊き込みご飯だな。そこにチーズを削ってのせると、アクセントになって、うん、悪くないぞ!

ということで、カレー七変化の4日間だった。もう、しばらくはカレーはいいわと思っていたけれど、書いているとまた食べたくなってきた。今度はビリヤニからスタートしてみようかなあ。

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