フライパン・まな板・ボウルは大きいものを
すべての画像を見る(全2枚)じゃあ、どんなものも小さいサイズに替えればいいかというと、それはちょっと待って。「大は小を兼ねる」調理器具もあるのです。
それが、フライパン、まな板、ボウルの3つ。
私が炒め物をするときに使うのは、口径26cmか28cmの、中華鍋のような深さのあるフライパンです。どちらもひとり分をつくるにしてはだいぶ大きなサイズ。けれど、小さいフライパンだと食材が外へ飛び散ったり、また食材が飛び出ないように気をつけることで作業が窮屈になったりしませんか? それが私は嫌。
また深さがあることで、チャーハンをつくるときもノンストレス! 大きくかき混ぜても、材料があちこちに飛び出ることはありません。小さいフライパン(口径18cm)も持ってはいますが、それは朝食用のフレンチトーストや目玉焼きをつくるときぐらいです。
まな板も、小さいサイズで食材が転がり落ちないように気をつけながら切るよりも、のびのびと切れる大きいサイズの方が圧倒的に便利。腕の動作も制限されません。
ボウルで混ぜる作業だって同じです。まな板にいたっては、先日ひとり暮らしの息子の家に行ったときに、母親心でついつい大きなまな板に替えてきてしまったぐらいですから。
フライパン(中華鍋)、まな板、ボウルの3つは、ぜひ「大は小を兼ねる」と心得て。
一度大きいもので調理してみると、小さいときにいかに調理にストレスがかかっていたかがわかると思います。
料理家・足立洋子さんの食や暮らしの工夫をつづった『さあ、なに食べよう? 70代の台所』(扶桑社刊)には、家族を亡くしたあとに前を向く方法、「70代の壁」を明るく乗りきるアイデアが満載です。