1:「株式投資をしながら投資信託を積み立て」も可能に

旧NISAは「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類がありました。

「一般NISA」は株や投資信託を購入するときに使います。「つみたてNISA」は投資信託で積み立て投資をするときに使います。今までは、この2つのうちのどちらかしか利用できませんでした。

新NISAでは「一般NISA」は「成長投資枠」へ、「つみたてNISA」は「つみたて投資枠」へと名前が変わり、2つを併用できるようになりました。

つまり、株式投資をしながら投資信託の積み立て投資をしたり、投資信託でも一括投資と積み立て投資の両方をできるということです。

 

2:利用期限が撤廃され、思う存分に長期投資できる

長期投資
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これまでNISAは利用できる期限が決まっていました。一般NISAは5年で、つみたてNISAは20年です。その期限が来たら非課税期間が終了します。

5年は短すぎますし、投資信託の積み立て投資は20年から先がおもしろくなってくるのに、そこで課税が始まってしまうと利益が削られていくので、「もうやめようかな」と解約する人もいるでしょう。

そんな不満が相次いだので、新NISAはどちらも無期限で利用できるようになりました。何十年間でも投資できるので、思う存分、長期投資のメリットを味わえます。

 

3:非課税で投資できる上限額も拡大

これは1年間に「非課税で」投資できる額のことです。

新NISAは旧NISAの2倍以上になり、「成長投資枠」は年間240万円、「つみたて投資枠」は年間120万円、合わせて360万円まで投資できます。税金を取られたくないなら、投資額をその金額内に収めればいいということです。

「つみたて投資枠」で投資信託の積み立て投資を行う場合は、月に10万円×12か月できます。

 

4:「生涯使える枠」をうまく活用できるように

お金の話し合い

これは一生にわたって、非課税の恩恵を受けられる購入額のことです。

新NISAは最大1800万円まで。そのうち成長投資は1200万円までと制限されていますが、「つみたて投資枠」なら1800万円の枠をめいっぱい使えます。これに期限はなく、1800万円に達した時点で、それ以降はNISAでの買付ができなくなり、通常の投資をしなくてはならなくなります。

「つみたて投資枠」のみで年間120万円を投資したのなら、15年目で上限になります。

今までは上限に達したら、そこでNISAの恩恵は終了となっていたのですが、新NISAは商品を売却すると枠にあきができ、翌年からその金額分の生涯非課税枠が復活します。
たとえば500万円投資した投資信託を700万円で売却したら、非課税で売却できるだけでなく500万円の非課税投資枠も復活します。

制限はありますが、「生涯使える枠」をうまく活用できるようになったと考えるといいでしょう。

 

あくまで資産運用の中のプラスアルファとして

資産運用

このように、新NISAはより便利に使いやすく改良されました。やはり、約20%の税金を引かれないですむのはかなりのインパクトがあります。

ただし、NISAは、あくまでも資産運用の中のプラスアルファのオプションです。NISAのために運用するのではなくて、資産運用のためにNISAを利用するのだと考えましょう。

投資信託以外にも株式の配当、ETFなどの投資にも新NISAは使えます。

新NISA(新しいNISA)はおもに投資信託を活用した制度であるため、元本割れリスクがあります。

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