自宅のソファやベッドがくさい…
すべての画像を見る(全4枚)無事に退院し、赤ちゃんを連れて久しぶりに自宅へ帰ると、玄関も部屋もきれいに片づいていました。洗濯物すら取りに来てくれなかった夫ですが、ちゃんと赤ちゃんと始まる新しい生活の準備を整えてくれたのかと思ってホッとした紀子さんでしたが…。
「リビングのソファにかけてあったラグとか、寝室の布団とかから、明らかに変なにおいがするんです。女ものの香水だとピンときました。産後の女性はにおいに敏感といいますが、もしかしたら私が帰ってくる直前までここにだれかいたのかなと思ったら気持ち悪くなってしまって。このときばかりはすぐ夫を問い正したのですが『柔軟剤を混ぜ合わせたらこういうにおいになる』とかわけのわからない言い訳をして逃げられてしまいました」
けれど紀子さんの腕のなかに柔らかくて小さい、生まれたての赤ちゃんがいるのです。
「今さら、夫に浮気がどうこうと波風を立てるパワーも湧きませんでした。とにかくやっと生まれてきたこの子との暮らしを守らなきゃ」と、またしても見なかったフリをしてやり過ごすことに。
妻を震撼させた夫の告白
なんだかんだいっても、夫はまだ就職して一年目。自分のことにいっぱいいっぱいで、育児や家事へ協力してくれる様子はありませんでした。紀子さん自身も、初めてのわが子の育児に必死で、お互いすれ違いの日々が続いたといいます。
淡々と月日は流れ、子どもが一歳になるタイミングに保育園が決まり、紀子さんも仕事に復帰することになりました。子どもが寝静まったある晩、二人で久しぶりに晩酌をしていたときのこと。
「子どももまとまって朝まで寝てくれるようになったし、お酒に酔っていい雰囲気だったので、夫に『交わりのなかった夫婦生活も、ここでいったん仕きり直しかな』ってぽろっと本音をこぼしたんです。産後すぐは無理だったけれど、このままずっと行為のない生活というのも寂しいですしね。そしたら夫から『そんなしたいなら、お前もセフレつくればいいじゃん』ってサラっと言われて。そこで夫の浮気が確定しました。今までのらりくらりごまかしていたのに、いきなり開き直ってきたんです」
思いがけないタイミングで夫の浮気という事実と向き合わざるを得なくなった紀子さん。この続きはまた次回。