既存のよさを生かし、新しいものとなじませる
すべての画像を見る(全18枚)須藤:外壁は赤土で仕上げています。地面から生えてくるイメージで、地下のサウナのインテリアにもつながってます。
田中:本物の土なんだ! ボクの好みです。外のベンチも、近所の人が軽く座っておしゃべりできそうで、いいですね。
須藤:1階のホールの壁は、小学校などで使われていたテラゾーという石を研磨した素材で、手間がかかるので今ではあまり見かけません。階段は手すりが既存で、踏み板のゴムタイルは新しいけど、全体になじむ色を使っています。
田中:古いものと新しいものを、うまくなじませているんですね。
須藤:屋上は、ウッドデッキを設置して、外を感じられる空間に。イベントでテントサウナをやったりすることもあります。
田中:地下から屋上まで、見どころだらけ! 昔のコミュニティのよさみたいなものを感じさせてくれる建物でした。
●案内してくれた人:須藤 剛さん(須藤剛建築設計事務所)
住宅・店舗などの新築、リノベーションや家具デザイン・製作などを手掛ける。「この施設の設計を通して、サウナは自由で、いろんな楽しみ方があることを知りました」。
取材協力/神田ポートビル 東京都千代田区神田錦町3-9