出会いや別れの時季は、ホームパーティの機会も増えます。
主催する側になると、あれこれ気をつかってしまうのが料理。料理をがんばりすぎて、肝心のホストがまったく楽しめない! という事態になりがちです。
「ホームパーティの主役は料理ではなく、ゲストとのコミュニケーション。ホストが台所にこもりきりにならないためにも、パーティの最中に作業する必要が少ないメニュー構成がおすすめです」と話すのは、ホームパーティの経験も豊富な料理ブロガーのぶち猫さん。
ここでは、事前につくって冷蔵庫に入れておける、見た目も華やかな前菜レシピを教えてもらいました。
手間がかからず簡単!ホームパーティにぴったりの生ハム前菜
●生ハム豆腐
豆腐を生ハムで包んだ冷たい前菜。一口サイズで食べやすく、会話の邪魔をしないパーティメニューです。
【材料(2人分)】
・豆腐(木綿) 1丁
・生ハム 50g
・オリーブオイル 大さじ2
・パルメザンチーズ 大さじ2
・コショウ 少々
【つくり方】
(1) 豆腐は600Wの電子レンジで3分加熱して水きりをする。
(2) 豆腐を6等分に切り、適当な大きさに切った生ハムで包んで器に盛りつける。上からオリーブオイルをかけ、パルメザンチーズを削りかけ、コショウをふる。
ホストもゲストも楽しむホームパーティのポイント
さらにぶち猫さんに、疲れないホームパーティのコツを伺いました。
●キッチンで作業するときはひとりきりにならない
開始前にできる準備はすべて終わらせて、パーティー中は必要最低限の調理と盛りつけだけを行うのがベスト。
「どうしてもキッチンで作業をする必要があるときは、仲のいいゲストに手伝ってもらい、おしゃべりをしながら作業する手も。キッチンはキッチンで盛り上がっている雰囲気があれば、ゲストに余計な気遣いをさせずにすみます」
●お皿はあえて紙皿でも
パーティというときちんとした器を用意しなくてはというイメージがありますが、「大人数の場合には、取り皿を思いきって使い捨ての紙皿にするのも手です」とぶち猫さん。
その場合は前日までに紙皿を忘れずに準備しておきましょう。
●あと片づけの分担は事前に決めておく
洗い物などをゲストに手伝ってもらうこともできますが、お酒が入っていると手元が狂いやすく、器が割れたり割れた拍子に怪我をさせたりする事故が起こりやすいもの。
「最初にどうするか方針を決めておいた方が無難です。個人的には、ゲストにお願いするのはテーブルの上の器を台所に運んでもらうところまでにしています」
主催者も、疲れたり酔っぱらったりしたときは、無理をしないのが大事。その日はゆっくりお風呂に入って寝て、翌朝にまとめて食器を洗うのもあり。
ぶち猫さん初の著書
『日々をたのしむ器と料理』(扶桑社刊)では、今回ご紹介したレシピ以外にも、ホームパーティにぴったりのアイデアや、日々の器の選び方、手近な食材でつくれるレシピが多数掲載されています。こちらもぜひチェックを。