●夫が送別会でもらってきたピンクの箱
すべての画像を見る(全4枚)しかし夫にとっても新卒からずっと勤めていた会社だったので、いざ辞めるとなってからは少し寂しそうな様子。部署のメンバーから贈られたという色紙や花束、ずっと一緒にがんばってきた同期や親しい同僚からの贈り物を持ち帰ってくる日が続きました。
「夫が社内でこんなに愛されている存在だったことを知って、辞めさせしまうことに胸が締めつけられる思いもあったんです。あの箱をあけるまでは」
綾子さんが言う「あの箱」とは、送別の品の中でもひときわ目立つピンクのラッピングが施された小さなプレゼント。中をあけてみるとトランクスが出てきました。
「カードが入っていて、B美からでした。『そんなもの持ち帰ってくるな! キモイ、捨てなさい』と言って、速攻でゴミ箱へ入れてやりましたけれど、本当に気持ち悪かったです。この時は、頭に血が上ってあまり深く考えなかったけれど、これって嫌がらせなのかな? 思い出すだけで腹が立ちます」
夫本人は「ごめん、気がつかなかった」とすっとぼけるばかり。しかし愛人からの嫌がらせはまだ続きました。
●退職後にも送られ続けた年賀状
退職した年には、なんとB美から年賀状が送られてきたのだそう。
「義理の父の会社を調べたんでしょうね。家じゃなくて、会社宛に送られてきたんですよ。新年早々縁起でもない。『私も新しい彼氏をつくって、幸せになろうと思います』的な未練タラタラな内容が書かれていてドン引きでした。いつまで粘着されるのかなって」
気分が悪くて、縁切りで有名な都内のお寺にお参りに行ったりもしたそう。そんな甲斐もあって、この年賀状以降はなにもなくなったといいます
●浮気が終わると、また夫に求められた。けれど…
レスは夫の浮気の終焉とともに解消。ムラムラすると距離を縮めてくる夫に、綾子さんは嫌悪感を抱きました。
「したくないわけじゃなかったんです。夫を愛していたときは、むしろ体の関係がないことを寂しく思っていました。けれども、二度の浮気の原因は産後レス。また同じことを繰り返したくないという気持ちが上回っていました」
レスは解消できるのか? 夫の浮気癖は治るのか? 綾子さんの10年後の答え合わせのお話はまた次回したいと思います。