●懐かしい思い出に触れながらの片づけ作業
すべての画像を見る(全7枚)人生において過去に帰りたいと思ったことはまず、ない私でしたが、久しぶりに実家での時間を過ごしていると、父や母が若かった時代が、つい昨日のように思い出されてきます。
昭和の頃に流行したカキ氷マシーンは、まだクーラーが普及していない時代に父とともにシャキシャキという音を楽しみながら、着色料たっぷりのシロップをかけて、真緑になった舌を見せてはしゃいだ夏の思い出。毎日レコードプレーヤーに針を落としていた日々。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコのアルバムが話題だと父が自慢げにレコードを持ち帰り、3人そろっての夕食後に鑑賞会となると、聞こえてきたのはなんとも妖艶なオノヨーコの生々しい声。全員苦笑いとなり、だれがどの時点で演奏を止めたらよいものかドギマギした記憶が蘇ります。
●実家じまい…気になる父母の様子は?
実家じまいとは、こういうことなのか…と思う日々。幼少の頃に暮らした家があれば、どこかしらに、記憶を呼び覚ますものたちが存在します。柱に残した成長の証はその典型かもしれません。そしてなにより、両親が設計した部屋そのものが、2人の作品であったことを思い知らされています。
それでも、私たち家族は実家じまいを決めました。正直なところ85歳の母は、この数週間の整理作業で、疲れてはいそうですが、貴重な品々を発掘する喜びからか、以前より生き生きしているように娘には映っています。
反対に、考えることを放棄してしまったと見える父は心の底では寂しいのではないかと心配になります。想像以上に細かく仕分けされた父が集めた資料や写真の数々は、家族だけのものではなく、デザイン界の歴史としても貴重なものに違いなさそうです。
片づけにあると便利な手づくり「TO DO リスト」
娘の苦悩は、まだまだ続く年末。最後に、そんな超多忙で、大切なことをうっかり忘れてしまう不安を防ぐための、付箋活用「私の頭のなかを分割して、TO DO リスト」づくりを紹介します。
私の場合では、
(1) 俳優業
(2) 経営する店舗関連
(3) 猫
(4) SNS
(5) やりたいこと
などと仕分けした紙(2L版の台紙にテーマに合わせた画像やロゴをプリントして、パッと見てわかるようにしています)をつくってその上にTO DO 付箋を貼っています。完了したらはがしていくのですが、これは案外、トイレなどに入れておくと便利。家族が多ければ伝言的な要素にもなるのでぜひ試してみてくださいね。