年齢を重ねて、ますますチャーミングな輝きを増す風吹ジュンさん。プライベートでは中国茶好きが高じて山岳地帯を旅したり、剱岳登山に挑戦したり…。新しい楽しみに挑戦を続ける、しなやかな感性を保つ工夫や、年齢とともに増えがちなものとの向き合い方を教わりました。

自分のペースで楽しめるようになるのは50代を過ぎてから

日々の心構え、体と心のケア、買い物の仕方…。“今の自分”にとって心地よい暮らしをかなえるには、年齢に応じた見直しが必要。これからの暮らし by ESSE vol.06』にご登場いただいた風吹ジュンさんに今回は、“ものの持ち方 手放し方”について伺いました。

●趣味を楽しみつつも、ものを減らす工夫を

風吹ジュンさん
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「私たちの世代にとっては、まさに今の課題ですよね。同年代の友人を見ていても、みんな暮らしをコンパクトにしています。ただ、私は登山が趣味なので、どうしても登山グッズが増えてしまって。それでも靴は普段の街歩きにも履けるようなおしゃれなものを探したりして、ものを持ちすぎないようにしています

登山のおもしろさに目覚めたのは、60代のとき。同窓会で登山をする同級生に再会したのをきっかけに、故郷である富山県の立山連峰をはじめ、あちこちの山へ登るように。67歳では、難易度の高さで知られる北アルプスの剱岳にもチャレンジ。“動ける体”をつくるために普段の買い物でも2駅分歩いて行くなど、日常的に体を動かすよう心がけています

「今年の秋に撮影で京都に滞在したときも、ネットで調べたうどん屋さんへ歩いて行ったら満席で、別の店を探してまた歩いて…。せっかくだから近くのお寺にも行ってみようかな? と寄り道しているうちに、3km以上は歩いていたかな? 単なるお散歩も、ちょっと先に楽しみを見つければ、長い距離もあっという間に歩けますね」