日本では6割の夫婦が陥るといわれるセックスレス。「セックスだけがすべてではないとわかってはいるんです」と切ない心境を語ってくださったのは主婦のみずほさん(37歳・仮名)。男性の更年期障害の影響でレスになった当時の心境を語っていただきました。

◆前回のお話

意外すぎる「セックスレスの理由」。バイト先で知り合った夫の抱える闇:みずほさんの場合1

突然の夫の更年期。「まるで暗闇のなかにいるよう」

まだ30代だった夫が更年期障害を発症、セックスレスに。このとき、みずほさんはまだ26歳。さすがに「更年期って、早すぎない?」と驚いたといいます。

●月1でホルモン注射を病院へ打ちに行く夫

注射
好きで更年期になったわけではないけれど…※写真はイメージです(以下同様)
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「もともと年齢が12歳も離れているので、いつかそういう日がくるかもとは覚悟していました。けれど、“更年期”っていったら、もっと年を取ってからなるものだとばかり思っていたので『え? まさか?』っていう言葉しかありませんでした」とみずほさん。

原因すら結局よくわからず。産後のドタバタ子育てがやっと落ち着いてきたタイミングで、また夫婦生活を再開させようとした矢先の出来事に戸惑いも。

「もうここからずっと暗闇のなかにいるような気持ちです。夫は月に一度、病院へホルモン注射を打ちに行く生活を送っています。病気なんだからしょうがないって自分に言い聞かせてみても、やっぱりなかなかすぐには受け入れられないです」

●好きで更年期になったわけじゃないのに

けんか

夫が更年期によるホルモンバランスの関係で行為ができなくなってしまい、「レスは離婚の原因になるんだよ」と直接的な言葉をぶつけて自己嫌悪に陥ってしまったこともあったそう。

「もうすっごい空気が悪くなりました。向こうは無言のまま、うつむいてしまって。好きで更年期なんかなったわけじゃないのをわかっているのに、酷いことを言ってしまって、私まで自己嫌悪になって…。離婚なんて本当は考えていないのに。夫のことは人として尊敬してて好きなんです。だからこそ体も繋がれたらいいなと思うととても切なくなりました」とみずほさん。