●家計管理も片づけもゴールを決めることが大事

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25年以上、さまざまなお宅を訪問して、家計相談を受けてきたファイナンシャルプランナーの黒田尚子さん。そのなかで、お金が貯まっている家には「家の中が片づいている」という共通項があることに気がついたそう。

契約している保険など、なにか書類を見せていただくときにも必要なものがサッと出てくる方が多いです。一方、家計管理が苦手な方はあちこち探し回ることも」(黒田さん)

じつは、片づけと家計管理には相関関係があるのだそう。

「部屋が片づいているというのは、決められた収納場所に適正量のものがきちんと収められている状態のこと。片づけられる人は、自分にとって必要なものと量がわかっています。ムダなものを持たない、家に入れないというのはお金のムダづかいを防ぐことにつながり、自然と家計にゆとりが生まれるようになるんです

●片づけが苦手な人はものを「3つ」に分けるのがおすすめ

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ものの取捨選択をすることは、自分にとっての要不要の優先順位を決める訓練にもなります。片づけが苦手…という人に黒田さんがおすすめするのは、ものを「必要」「不要」「保留」の3つに分ける方法。箱を用意したり、整理するものをひと部屋に集めたりして仕分けると、いらないものが明確になります。

また、モチベーションを高めるためには、ものが少ない小さな空間から始めるのがコツ。財布、引き出し1つ、冷蔵庫、クローゼット…と少しずつステップアップしましょう。

「お金を貯めること自体は、目的ではなく、夢や理想の暮らしをかなえるための手段にすぎません。片づけも同様です。モチベーションを維持するためには、片づけの先にある目標を明確にするといいですね。たとえば、友人をいつでも招ける状態にする…とか。そのためには、玄関、リビング、水回りをすっきりさせておけばOKと、具体的なゴールが見えてきて、やる気につながりますよ」

これからは「捨てる」「手放す」でもっと身軽に!』では、年齢とともにたまってしまう不要なものや習慣、家事を手放して、自由に軽やかに生活を楽しむ工夫を紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

これからは「捨てる」「手放す」でもっと身軽に! (別冊エッセ)

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