●2:スタートは効果が見える場所をセレクトする
すべての画像を見る(全3枚)すぐに効果を実感できる場所から始めると、片づけに弾みがつきます。何事も一番エネルギーがいるのは、始めるときです。効果を実感しやすい場所を紹介します。
・暮らしやすくなる場所
テーブル、ソファ、床など平面をきれいにすると見た目が変わり、すぐに暮らしやすさを感じます。また、ガラクタをゴミ袋にいっぱい入れて搬出する通路を確保するために、部屋の入り口や玄関先、廊下の隅で邪魔になっているものを撤去します。
・よく使う場所
自分や家族がよく使う場所を片づけると、始めたその日から効果を感じられます。キッチンやリビング、洗面所やトイレ、玄関をきれいにするのはどうでしょうか? 洗面所や玄関はスペースが狭くて短時間で終わるので、初めの一歩にはおすすめです。
・インパクトのある場所
片づけることによって、いきなり世界が変わってしまうような場所から始めるのもいいでしょう。リビングに置きっぱなしで気になっているピアノを捨てる、食事をするたびに端に寄せているダイニングテーブルの上にのっている紙の山を片づけるなど。
・明らかにものが多い場所
ものがたくさんあって視覚的ノイズを作っている場所を片づけましょう。捨てるものがどんどん見つかり、弾みがつきます。クローゼット、食器棚、本棚、ゲタ箱、押し入れの中など、ものを押し込んでいる場所はありませんか?
●3:片づけやすい環境をつくる
なかなか重い腰が上がらないときは、捨てやすい環境づくりから始めましょう。必要な道具をすべてそろえ、レジ袋やトートバッグに入れて準備をしてください。必要なのは自治体指定のゴミ袋、軍手、はさみ、ビニールひもぐらいでしょうか?
全部ひとまとめにしてわかりやすいところに置くと、ちょっと時間ができたとき、すぐに片づけに取りかかれます。
ゴミの日のスケジュールも確認しましょう。私はいつもアプリで確認しています。ゴミの日は週に一度、毎週木曜日ですが、その週によって出すゴミの種類が替わるので、アプリで確認すれば間違えません。
普段から集中することを意識すると、片づけ力アップにも役立ちます。瞑想をしたり、一人で静かに考え事をする時間をもうけたり。用もないのにSNSをだらだら眺めるのはよくありません。こま切れの情報を追いかけてばかりいると、肝心のときに集中できなくなります。いつもマルチタスクをしている人は、あえてシングルタスクをする機会をつくってください。
体力、気力が衰えていく50代以降は、いかに集中して短時間で片づけられるかが重要です。
筆子さんの著書『50歳からのミニマリスト宣言!』(扶桑社)では、ここで紹介した以外にも、ミニマリストになってよかったことや、上手なものの減らし方、体と心の健康を保つコツなど、これからの暮らしに役立つ内容をたっぷり掲載しています。