冬も夏も適温に保つ全室空調を採用

計画の大きなテーマは、暑さ寒さに弱くなる老後を見据え、どの場所で過ごしても快適な環境を整えること。まずは風通しをよくするため、北側に並ぶ居室は天井部を接続し、浴室に窓を設けて水回りを一直線に再構築。

壁への断熱材の吹きつけ、内窓や断熱・通風兼用建具の設置に加えて、住まいの隅々まで適温に保つ手段として、全室空調システムを採用しました。

「冷暖房を使う時期はつけっぱなしになりますが、断熱性に優れているから冷房は27℃、暖房は20℃の設定で十分。以前と同程度の光熱費で、いつでもどこでも心地よく過ごせています」

 

吹き出し口
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リビング、小上がり、洋室の床に暖房用の吹き出し口を設置。はめ込み式のルーバーは90度回転させるとフタになり、暖房を使わない時季にはフラットにできます。

 

天井に隠された空調機

キッチン横の天井に隠された1台の空調機から、各所へ冷暖房を巡らせる仕組み。

 

冷房の吹き出し口

冷房の吹き出し口はLDKや洋室、サニタリーに設置。天井のルーバーからの涼風が周辺まで行き渡ります。

 

●断熱性を確保し採光と通風もできるアイデア建具!

小上がりとウォークインクローゼットの壁の間のすき間

小上がりとウォークインクローゼットを隔てる壁の上に、隙間をあけて奥行きを演出。その奥の洋室側の小窓をあけると空気の流れが生まれます。

 

勝手口に併設した引き戸

勝手口に併設した引き戸は、1枚の建具を左右に動かすことで障子が現れたり、網戸が現れたりするオリジナルの建具。

 

玄関

玄関扉の内側には通風・採光・断熱を兼ねた引き戸を設置。下半分のアクリル板を引き上げると網戸が現れ、外からの視線も気になりません。

 

内窓と障子

小上がりの腰窓にも内窓と障子を設置。