デメリットもあり。精密機械や繊細なものは保管できない

DVDのような記録媒体やパソコン・カメラなどの精密機械
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屋根裏収納には、当然、デメリットもあります。家づくりを終えてから知ったのですが、長期間、屋根裏へ収納するのには、向かないものがあるようです。屋根裏は換気システムや冷暖房が効いておらず、夏場に高温多湿の環境となります。そのため、設計士からは以下のようなアドバイスを受けました。

「扇風機や除湿器などの家電は、問題ありません。しかし、DVDのような記録媒体、パソコンやカメラなどの精密機械、カセットコンロ、石油ファンヒーターや石油ストーブ、また革製品や布団などは、注意が必要です」

湿気によるカビやサビの発生、ストーブ内に残った灯油が事故を引き起こす可能性があるとのこと。屋根裏収納を採用する場合は、湿度調整に気をつける必要があるようです。

筆者は除湿剤を2、3個設置し、季節ごとにドアをあけて半日程度の換気をしています。そのおかげで、あくまでわが家のケースではありますが、カビは一切なし。湿度も60%を超えたことはありません。

 

2坪の屋根裏収納はどれくらい入るのか、使い勝手は?

屋根裏収納の出入り口

一般的に屋根裏収納というと、天井にある出入り口へ、階段(あるいはハシゴ)を使ってアクセスするイメージではないでしょうか。じつはわが家の屋根裏収納は、通常のタイプとは異なります。2階の子ども部屋の壁から、簡単に入れるのです。

これは、わが家が総2階ではないため。2階は1階より床面積が小さく、子ども部屋しかありません。そのため、1階の屋根裏部分に、子ども部屋の壁からアクセスできるのです。

屋根裏収納の広さは2坪、高さ140cmです(建築基準法により、この高さを超えることはできない)。173cmの筆者だと、余裕のある中腰で収納内を移動できます。ただし、問題は出入口のドアです。

 

出入り口のサイズ

出入り口のサイズは、高さ60×幅90cm(対角線の長さは110cm)。斜めにすれば、一応、たいていのものは入りそうです。

ただし大人が中へ入るには、しゃがまなければなりません(筆者の腰の位置がちょうどドアの上部にきます)。慣れていない頃は、入る際に頭を打ったこともありました。

内部は大きくて使いやすい収納なのに、出入り口が小さいのは、ちょっと使い勝手が悪い気がします。ただ、ありがちな「天井に設置された出入り口から、階段を使ってアクセスするタイプ」ではないため、快適だと感じています。