●信じていたものを捨てることの難しさ
すべての画像を見る(全2枚)しかし、なぜハヤブサ地区なのか。それは三馬の家にあった女性の写真にヒントがありました。その女性の名前は山原展子(小林涼子さん)。アビゲイル騎士団の聖母で、ハヤブサは聖母生誕の地だったのです。つまり、ハヤブサは信者たちにとって、非常に大切な場所だということ。
さらに、これまで三馬たちの放火犯探しにも協力してくれていた随明寺の住職・江西(麿赤兒さん)が、展子の兄であることも発覚。町長の不倫相手も実は信者でしたし、まさに八方ふさがり。
そして、彩は聖母の後継者だと言われていることも分かりました。彩にとって、つらいときに助けてくれたのはアビゲイル教団でした。信じるべき存在で、守らなければならないものが教団。こういった場合、「洗脳」という言葉が使われますが、教団側が意図して信じさせた部分はあるにせよ、助けてくれた人、生きる希望を与えてくれた存在というものに人間は弱いのかもしれません。そして信じることより、信じていたものを捨てることのほうが大変なのだということを感じます。
ハヤブサを守るために、三馬はどのような行動をとるのか…。次回、最終話。ハヤブサは守られるのでしょうか。そして、アビゲイル騎士団の行方がどうなるのかも注目です。