●逃げるための防災
夫は単身赴任のため、ひとまず母子2人分の防災リュックを玄関収納に保管しています。子ども用リュックは前述のとおり。
自分用のリュックはというと、じつは未完成の状態です。というのも、わが家の防災アイテムは専用ではなく兼用。キャンプ用と兼ねるものが多いのですが、緊急用とキャンプ用のアイテムを重複させずに、同じものを上手に兼用したい。そこで、以下の4つのカテゴリごとにジッパー袋にまとめ、箱にざっくり収納することに。
(1) 情報:モバイルバッテリー、iPhoneケーブル、タイプCケーブル
(2) 電気:懐中電灯、電池
(3) 気温:カイロ、カッパ、団扇
(4) 衛生:歯ブラシ、絆創膏、マスク、ウェットティッシュ、タオル、ゴミ袋
すべての画像を見る(全9枚)これらは緊急時に持ち出すもの。リュックにまとめておくのがベストですが、あちこちに点在させず1か所にまとまっていればOKと考えました。キャンプ時はコンテナボックスに、避難時はリュックに、必要なものを入れるだけ。もし動揺していても考えなくていいような仕組みに。
タオルは衛生面でも必要ですが、衣類の下に着用すれば防寒にもなります。キャンプでは、テントや道具の汚れをふき上げるのに「捨ててもいい前提」のタオルは必ず持参。使い古したタオルは、もれなく防災ボックスに移動という仕組みができました。
●備えるための防災
備蓄もカテゴリにわけて考えています。
(1) 食:水、保存食品
(2) 食事備品:紙皿、紙コップ、割り箸
(3) 断水:衛生トイレ、ペーパータオル、手指消毒
(4) 停電:モバイルバッテリー、電池、ランタン、懐中電灯
(5) その他:ロープ、軍手、多目的ライター、カセットコンロ
家に滞在しながら使うものなので、収納場所が点在していてもOK。(1)と(2)はキッチンに。(3)は玄関の防災ボックス、(4)と(5)は防災ボックスやキャンプコーナーに。
食の備蓄はできれば1週間分といわれていますが、3人家族でも用意するのはなかなか大変。3日分でも計27食ですから、収納するスペースは必須。スペースを確保できたとして、問題は「いつか消費期限を迎える」こと。
過去には、レトルト食品や冷凍食品などを用意したこともありますが、わが家ではそれらを普段あまり利用しないので、消費するのがストレスでした。ほかにも防災用の保存食品はたくさんありますが、非常時も普段と同じような味を食べたいのが正直なところ。
そんな経験を踏まえ、ストックは手軽なものにシフト。カップ麺、餅、ゼリー、シリアル、フルーツ缶、サバ缶など。普段から消費できる内容だと、ローリングストックにも抵抗はありません。
とくに餅はわが家の年中常備食。保存も効きますし、魚グリルで、レンジで、電気でもガスでもカセットコンロでも調理が可能。普段から焼いたり煮たり、おやつとして食べたり、保存食の代表選手です。
年に1度の防災の日。1年前と比べて年齢や生活スタイルも変わり、必要な備えも異なるはず。今の自分たちに最適な備えはなにか? 自分たちの防災ルールを、皆さんもぜひ考えてみてください。