●いよいよ迎えた休日の朝…
さて、準備万端整って、迎えた休日の朝。晴れ渡った夏空の下、新しいタイヤを履いた愛車で、私は一路、千葉県鴨川市を目指す。
海ほたるへ繋がる東京湾アクアトンネルを、まるでスーパーロボットの発進シーンでもあるかのような気分を楽しみながら快適に進む。ほどなく東京湾を横断する東京湾アクアブリッジにさしかかると、トンネルから一気に視界が開け、まるで海上をクルマで走行しているような不思議な気分が味わえる。
前方には東京湾のど真ん中に浮かんでいるかのような人工島、海ほたるパーキングエリアが大きくそびえ立つ。いま愛車を走らせている東京湾アクアブリッジは、東京湾アクアトンネルの出口から、この人工島まで、海の上を一直線に結ぶ。
その光景はさながら永井豪先生のグレートマジンガーに登場する秘密基地、科学要塞研究所のようだ。当然車中のBGMは渡辺宙明先生作曲の主題歌をかけている。
こうなると最早私は、研究所に向かうグレートマジンガーの主人公、“剣鉄也”である。…と言っても過言ではないのだ。いや、過言である。私はほかならぬ関智一なのだから。
さて、楽しいドライブを楽しんだ私のクルマは、遂に千葉県に突入した。時刻はそろそろ昼に差し掛かる。腹が減ってくる頃だ。だが私は焦らない。なぜなら昼食をとる店を事前に決めてあるからだ。
●君津で出合った、絶品パスタ
すべての画像を見る(全5枚)君津のイタリアン「スープパスタ&PIZZA専門店 東京オリーブ」。私はこの方面に出かけた際、必ずここに立ち寄るのだ。どうしてって? それはうまいからさ。
私は店の専用駐車場へ華麗にクルマを停めると、足早に店内へ。そろそろ空腹が限界に近づいている。メニューにサッと目を通し、すぐさま和風ベースの生パスタ・ペペロンチーノをオーダーした。
俺はメニューを迷わない。どうしてって? それは空腹に限界が来たからさ。
水を一口、もう一口。美味なるパスタに期待を膨らませながら空腹を誤魔化す。すると程なく、オーダーした品が運ばれてきた。
透き通った上品な和風スープに、わずかに赤いオイルが浮かぶ。ペペロンチーノにおける唐辛子のようなものか。具はエビ、シメジ、エノキ。その上にはミズナに刻みのり。微かに香るニンニクの風味が食欲をそそる。まずスープを一口。アッサリとキレのいい和風出汁の風味が口一杯に広がり、やがて追いかけるようにコク深いうま味が浸透していく。
「う、う、う、うーまーいーぞー!」
口の中のうま味が消えぬうちに、急いで麺を口に運ぶ。一本一本、プチプチと音を感じさせながら切れてゆく、モチモチの生パスタだ。小麦の香りをたっぷりと感じながら、和風スープと共に味わえば、まさに天にも昇る高揚感。間違いのないうまさだ。やはりこの店を選んだ私の目に狂いはなかったのだ。
●一難去ってまた一難…
しばし皿の中の天国に没入し、気がつけば、あっという間にスープまで一滴も余さず飲みきっていた。まるでその皿には初めからなにも入っていなかったかのように、私はキレイに平らげた。
腹を十二分に満たされた私は、再びクルマに乗り込みエンジンをかけた。第一の目的地、はちみつとミードのはちみつ工房へ向かうために。この先、思いもかけぬ出来事が私を襲い、大きな波乱を巻き起こすのだが…それはまた別のお話。
☆今月の関智通信☆
本日から『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』 が公開になりました! 僕は冴羽リョウに対抗する組織の1人、ピラルクー役で出演しています。ぜひ劇場のスクリーンでご覧くださいませ!
※冴羽リョウの「リョウ」は「けものへん+寮のうかんむりなし」が正しい表記