心身の不調が続く人が多い更年期。更年期真っ最中の今も、前向きに自身と向き合う渡辺満里奈さんに、この時期を明るく過ごすために大切にしていることや症状の上手な乗りこなし方を伺いました。

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渡辺満里奈さん
渡辺満里奈さん
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現在、更年期の真っ最中という渡辺満里奈さん。症状が現れ始めたのは、今から2年ほど前。閉経を迎えたあとのことでした。

「その頃からなかなか眠れなくなったり、気持ちが落ち込むことが増えてきて。咳ぜんそくのような症状や、生理の周期で起こるPMSのようなイライラや不安感も、閉経後しばらく続きましたね」

最近になり、さらに加わった悩みもあるそうで…。

体力と気力の急激な衰えを感じ始めているんですが、もう明らかに違うんですよ! 50歳の頃の自分と。やる気がまったく起きないとか、昼寝をしないと体力が回復できないとか、毎日とにかく大変です(笑)」

 

●変化する自分を許してあげたい

微笑む満里奈さん

そう話しながらも、現在の状況を悲観しているわけではないよう。その理由を聞くと、明るい声でこんな答えが返ってきました。

「だってだれもが等しく年をとっていくわけですから、体や心の不調は出て当然だなって思うんです。老いない人なんていないんですから(笑)。とは言いながらも、私も少し前まではそんな自分が受け入れられなくて、よく落ち込んでいたんです。私たちの年代って、ちょうど仕事や子育てが落ち着く時期でもあって。そこでつい、自分の人生について考えてしまうんですよね。『自分ってなんなんだろう』って。自分と向き合うだけでもつらいのに、そこに更年期の不調が重なってしまったら、そりゃあ不安にもなるし、やる気も起きなくなります(笑)。けれども、これから先の人生をどう生きていきたいかを考えたら、私はやっぱり楽しく生きていきたい。そのためには、自分なりの対処法を見つけて、気持ちを前向きに切り替えることが大切なんじゃないかなって。毎日、いろいろと実践している最中です」

更年期のモヤモヤには“好きなことを楽しむ”ことで、よい効果が。

「なぜか最近、勉強欲が高まってきて、子どもと一緒に実用英語技能検定や日本漢字能力検定に挑戦中なんです。それとアロマセラピーの勉強も。本格的に学び始め、心や体の状態に合わせた化粧水やクリームをつくって、セルフケアに役立てています。肌の衰えが気になって、『鏡なんて見たくない!』と思う日も多かったけれど、最近とてもいい感じです」