温暖化対策2:食品ロスは減っているの?

続いて、食品ロス問題。
農水省によると日本における2015 年度の食品ロスは645万トンでしたが、21年度は523万トン。123万トンも減ったのです。こちら、約20%減ですから結構すごいと思いませんか?

食品ロス推移
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食品を扱う多くの企業が真剣に取り組んだこと。そして、私たちも野菜の使いきり作戦や上手な保存法など、少しでもムダを省くことが2割削減につながったのかもしれません。

こういった「がんばった証」をより大々的に示す“ポジティブな推進”をもっとやってほしいと思います。だれだって結果が出ないとやる気が失せてしまいます。

 

温室効果ガス…結局今どうなっているの?

では、いちばん大事な指標である温室効果ガスはどうなったのでしょうか?

地球温暖化の防止には、温室効果ガス、中でも温暖化への影響が最も大きいとされる二酸化炭素の大気中の濃度をこれ以上増やさないこと、これが大事です。

日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルを実現することを宣言しています。

温室効果ガス量推移

2021年度の日本の温室効果ガス11億7,000万トンでした。前年比べると2%ほど増えてしまっていますが、8年前の2013年度と比べると約2割=2億3,800万トンも減っているんです。結果は出始めています。

●地球温暖化対策はダイエットに似ている

ふと、温暖化ってダイエットに置き換えるとわかりやすいのかも、と思いました。

「最近ちょっと太ったなー、思いのままに食べていたからなー」
そんなことありませんか?

人間ドックでメタボと言われ、このままだと病気になりますよ、と警告される…いったん重い病気になれば回復は難しくなります。ただ、生活習慣を改善しないといけないとわかっていても、ついついちょっとダイエットしたからって変わらないか…と自分を甘やかしてしまう。

体と地球の類似性

 

まさに、地球も同じで、すでに人間が便利さや経済活動を優先させた結果、温室効果ガスが増えすぎて、“地球ドック”があったとしたら、危険信号が出ている状態です。

●小さな努力こそ結果につながる

だから、それを減らすためにちょっとでもいいからできることをやらないとダメと、国連はお医者さんのような立場で、どうしたらみんながCO2を減らすダイエットに取り組めるかを考え、TO DOリストとしてSDGsを出したのかもしれません。

運動をしたり、食事内容を改善し、今よりちょっと量を減らせば、必ず体重は減ってメタボも改善します。

地球もきっとそう。
残念ながらもう病気になってしまっていると言わざるを得ませんが、回復のために自分ひとりがなにかやっても変わらないと思うのではなく、まずは小さな1歩でもやってみること。

取り返しがつかなくなる前に、より多くの人がアクションを起こせば、きっといい方向にいくはず! その最後のチャンスがまさに今なのです。

 

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