●5.見た目の美しさにこだわりすぎる

きれいな収納
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雑誌やテレビ番組、インスタグラムには、美しい収納のお手本がたくさんのっています。こうした収納を目指して美を追求しすぎると、使いにくい収納になります。

メディアで紹介される収納が美しいのは、そこで生身の人間が生活していないからです。インスタグラムには、リアルな収納がのっていると思うかもしれませんが、ソーシャルメディアにある写真の大半は、ベストショットです。

すべてをきっちりしまいこんだ完成形しかのっていません。現実には、ものを取り出して、乱れた状態もあることを忘れてはいけません。

メディアの影響を受けすぎて、入れものの形を全部そろえたり、きれいなラベルをつけたり、色ごとに並べたりすることに時間と労力を使いすぎないように。

●6.収納術にこりすぎる

服の収納

収納術にこりすぎるとかえって収納しにくくなります。

私自身、若い頃は雑誌を参考にいろいろな収納術を試したので、こりすぎればこりすぎるほど、非現実的な収納になると身をもって知りました。

20年以上前、幼稚園に通う娘の服をたんすの引き出しにしまうため、立てる収納をしていたことがあります。服が大量にあったので、わざわざネットで検索して、たくさん入る収納を見つけました。毎日、服に四角いボール紙をあてながら、すべて同じ形にたたんだものです。

たしかにこの方法だとたくさん服を収納できましたが、娘が散らかしたあと、たたみ直してしまうのが大変でした。

その後、娘があまり着ない服を捨てたら、特殊なたたみ方をしなくても、適当に丸めて引き出しにつっこんでおくだけで、すべての服を一覧できるとわかりました。

日々の家事の負担を増やさない収納をしてください。

●7.捨てるつもりのものまでしまいこむ

玄関

収納する前に、まず不用品を処分することをおすすめしましたが、手放すと決めても、リサイクルショップで売ったり、寄付したりするつもりで、すぐには家の外に出さないものも多いですよね。

そのような「近いうちに手放すもの」を、ほかのものと一緒に、普通に収納しないほうがいいです。しまいこむと、その存在を忘れてしまいますから。

できるだけ早く、家の外に出せるように、目につく場所に置きましょう。クルマを使う人なら、トランクに入れるのがいいかもしれません。クルマに乗らない人は、玄関先に置いておけば、次に外に出るときに忘れずに持ち出すことができます。

以上、ものを増やしてしまう収納を紹介しました。繰り返しますが、もう使わないものまでしまうのはやめましょう。きれいにしまったからといって、不用品が、有用なものになることはありません。

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