●脳習慣(2)ウォーキングのススメ

ウォーキング
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もう1つ、コロナによる劣化を教えてくれたのがウォーキングの習慣です。私は40代からウォーキングを日課にしています。

私がベストコンディションをキープできているのは、1か月(30日)最低120キロほどのウォーキングのおかげでもあります。私には1か月120キロが必要なので、1日あたり4キロ歩けばいいのですが、忙しくて歩けない日もあります。そのため、「運動貯金」として、毎日4.5キロ歩くことを日課にしています。

ただ、コロナ禍の緊急事態宣言中は外出することがはばかられ、歩く距離がすっかり減ってしまいました。1日3キロ程度になると、なんだか体調が思わしくない。「これはよくない」と思い、ある日、少し長めの6キロほどのウォーキングをしてみると、これまで感じたことのない疲れに襲われました。少しの期間、動く習慣が減っただけで、これほどまでに人は動けなくなるのかと痛感しました。

ウォーキングと脳の関係については拙著『最強のウォーキング脳』(時事通信社)に詳しくまとめましたが、運動系脳番地を活性化させる手段として、ウォーキングほど効果的かつ手軽な方法はありません。運動系脳番地が活性化することで、脳のほかの部位が動き出し、その連携が深まります。脳全体を元気にさせる”トリガー”となるのが運動です。

デスクワーク中心で脳の健康状態をキープしたいという人は1日60分

さらに脳を活性化させて生産性を高めたいというのであれば1日80分

ぜひ、ウォーキングを日々の生活に取り入れてください。光や音の刺激の少ない道をぼんやりと歩けば、脳の休息になってストレスが解消されます(くれぐれも安全には注意を)。

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