●夫はいちばんの親友で理解者。でもまったく違う価値観をもっている

長谷川さん
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――高校もそのまま芸能コースへ進学し、卒業してからも芸能活動を続けていたかと思いますが、芸能界を引退するきっかけを教えていただけますでしょうか。

長谷川:転機になったのが、20歳での婚約ですね。10代後半になってくると、芸能人としての自分の価値や将来性がある程度見えてきてしまった部分もあって。でも、どこでなにがヒットするのかが分からない世界でもありますから、「もう少しがんばってみようかな」、「でも、どうしていくのかな~」と、少しだけ揺れていた部分はありました。そうこうしているうちに20代に突入し、21歳になる直前に夫から婚約の話が出て…。

――いろいろキャリアなど迷われたかと思いますが、「結婚」に対して迷いはなかったのでしょうか?

長谷川:もともと恋愛にあまり興味がなく、つき合う=結婚だと思っていたのでむしろそこまで迷いませんでした。つき合うときに、「結婚するってことかな?」と、確認はしていましたし(笑)、何歳で結婚しても私がなにか変わるわけじゃないしな~と、かなり楽観的でしたね。

20歳で婚約したと言うと驚かれることも多いのですが、夫はいちばんの親友で、私の理解者で、そのうえで、まったく違った価値観も楽しめる相手。パートナーとして人生を共にすることに迷いはありませんでした。同時に、いい意味で婚約を機に、芸能活動を卒業する区切りもつけられたんですよね。

10代前半から芸能の世界に浸っていたので、そのことだけに一生懸命になっていた部分もありましたが「あれ? 別に辞めてもいいんじゃない?」、「休憩したり、勉強してもいいんじゃない?」という視点を持てるようになったんです。

大学に行く発想もなかったんですが、夫がサラリと「え、何歳になったって行ってもいいじゃん」、「あかりちゃん、通ってみたら?」と。夫はやりたいこと、したいこと、欲しいものを「全部挑戦したい!」と、ためらわずに言うタイプ。そこで高校時代に好きになった料理や、興味のあった栄養のことをちゃんと学びたいと思い、22歳から栄養士の資格が取れる短大に進学。その後、四年制大学に編入して管理栄養士の資格を取り、SNSでレシピの投稿を始めました。

――2022年春頃からSNS上でレシピを投稿し、その年の秋には初のレシピ本を出版。忙しい日々を過ごされていますが、最後に、料理家として1年半ほど経った今、感じてることを教えていただけますでしょうか。

長谷川さん

長谷川:タレント→結婚→料理家と、10代前半から20代後半にかけてめまぐるしい感じもしますが、単純にお仕事を始めたのが早かった分、ライフステージが変化するタイミングや転身のタイミングも比較的早い段階で次々やってきたのかなという気がしています。ただ、この半年ぐらいは、仕事の勢いに自分でついていけてない面もあって、「すごいな~、不思議だな~」と、どこか自分のことじゃないような感覚もありますね(笑)。

8月8日公開予定の後編では、最新刊『つくりたくなる日々レシピ』のお話や、料理に関する素朴な疑問など、たっぷりお話を伺いました。

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