気をつけていても、いつの間にか家の中にものが増えてしまう…という人も多いのでは。
「注意すべきは家に入れるものの基準をはっきりとさせること」と、整理収納アドバイザーの上田麻希子さんは言います。プロが実践するコツを詳しく聞きました。

片づけや収納の悩みのほとんどは、ものを持ちすぎていることが原因です

●買い物下手が胸に刻むべき4か条

わが家は必要なものしかもたないミニマリストのような生活ではありませんが、数年前と比べるとぐんとものは減り、「もちすぎない暮らし」をしています。

そのために必要なのは、家に入れるものをしっかりと見極めること。
以下の4つの点は、胸に刻むべき4か条として覚えて置いておきたいポイントです。

1.一目ぼれ買いはしない 2.「おまけ」「限定品」「タダ」につられない 3.「安い」「お買い得」ではなく必要かどうかで買うか決める 4.ストックの量は上限を決めておく

皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか。人によって買い物のクセがそれぞれあると思いますが、上記の4点にはとくに注意が必要です。
シンプルなことですが意志を強くもって買い物に臨むことが、ものをいたずらに増やさないコツです。

●収納の範囲をあらかじめ決める。そしてそれをしっかりと守る

本当に必要なものをよく考えて買う、この「必要」の基準を間違えていたり、あいまいだと意味がありません。

おすすめなのは、あらかじめ収納スペースを決めておき、それをしっかりと守ること。たとえば洋服ならクローゼットに収まるだけしかもたない、といった感じです。

クローゼット
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理想的なクローゼットは、着ない服がなく、お気に入りだけが残っている状態。

また、食器、キッチン用品などの日用品ストックは安いという理由で多くもってしまいがち。ですが、多くため込んだものをすべて使いきれる保証はありませんし、ストックに必要以上にスペースを圧迫されるのは損なことだと考えるべきです。

ストック

きちんと数を決めておくという方法もありますが、めんどくさがり屋の私には不向きでした。今は収納スペースを決めて、ここに入る分のみストックするというやり方をしています。

備蓄

トイレットペーパーなどの、日用使いできて非常時にも役立つものは、少し多めにスペースを取るようにしています。

ものと欲は隣り合わせで、自分でコントロールするのは大変です。しかし向き合っていかなければ、永遠に家にものがたまっていく生活に。

大切なのは、ものの入り口になる買い物を制御すること。ものを買う前に、捨てることを考えたり、お手入れ方法を考えたり、代用できるものがあるか考えるクセをつけると、快適な暮らしをキープできるようになると思います。

買い物をするときに基準をしっかりと設け、適量を理解していれば、ものの悩みのほとんどは解決されるはず。ものが少ないと収納テクニックもいりませんし、掃除もラクになりますよ!