玄関に土間収納をつくる間取りが人気です。加えて衣類を収納する場所もつくれば、リビングに持ち込むものが減り、ホコリや花粉の侵入を防げます。3年前に注文住宅を建てた日刊住まいライターもそのひとり。玄関に靴やアウトドア用品をしまう土間収納と、アウターやカバンを片づける衣類収納をつくりました。3年使ってきた様子を振り返ります。

玄関の2つの収納
玄関の横につくった土間収納(右)と衣類収納(左)。両方つくることのメリットは多い
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玄関に衣装収納と土間収納の2つをプラン

筆者は、妻と幼い子ども2人の4人暮らし。3年前にハウスメーカーで2階建ての注文住宅を建てました。

玄関は家の中で最初に足を踏み入れる場所でいわば家の「顔」。家づくりの際、新居の玄関をできる限りきれいに保ったまま生活したいと考えました。

 

玄関間取り

実現した玄関スペースは、約3.5畳と決して広いわけではありません。しかし、限られたスペースであっても、きれいな状態を保てるように、一般的な靴収納のほかに、2つの収納をつくりました。

それは衣装収納と土間収納です。

コートなどのアウターには、どうしても屋外のホコリがつきます。とくに春先は、花粉を気にされる方も多いと思います。筆者もできればアウターは、リビングやウォークインクローゼットに持ち込みたくはありませんでした。

また、趣味のゴルフ用品や、ベビーカーなどの子育て用品などを、屋外で使うとはいえども、家の中に置いておきたい。

衣装収納と土間収納があれば、これらのものを収納できると考えたのです。実際にこの間取りを採用し暮らし始めてみると、とても便利でした。それだけでなく、玄関スペースをきれいに維持できています。

ではさっそく、衣装収納と土間収納のある筆者宅の様子をレポートします。

 

玄関に衣装収納があると、アウターを持ち込まずにすむ

衣類収納

衣装収納は、玄関で靴を脱いて上がった右手にあります。広さは0.3畳です。

この収納は、幅80×奥行60cmとコンパクトですが、備えつけの棚を活用して、できる限りたくさん収納できるようにしています。

この場所にはおもにアウターなどの衣類を収納。写真のように、冬物のコートや春・秋に着る薄手の上着などを、常時7着ほどかけています。そして棚の上には、カバンや帽子、マスクなど、外出時に必要なものを置いています。

この手の小物は、つい外出時に忘れがち。もし2階などに置き忘れたら、わざわざ取りに戻らないといけません。でも、玄関付近に置いていれば、そのようなこともありません。