●傘を差しながら自転車に乗り、相手にケガをさせた場合

傘をさす女性
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梅雨のこの時季、傘を差しながら自転車に乗る人も多いと思います。また、スマホを見ながら自転車に乗る人も見たことがあるのではないでしょうか? もし前方をしっかり見ないで相手にぶつかって大ケガをさせてしまった場合はどうなるのでしょう。

「わざとでなくても、自分の不注意で他人にケガをさせてしまった場合は『不法行為』となり、これによって生じた損害に対してお金を支払わなければなりません。ここでいう『不注意』とは、被害が起こると予想でき、それを避けようと思えば避けることができたのに、それをしなかったことをいいます。傘を差して運転していたら、明らかに“不注意”によって生じたことなので、相手にケガをさせてしまったら治療費などを支払わなければいけません。さらに“慰謝料”として心の傷に対する支払い責任が発生することもあります。ですから、自転車に乗る際は、前方をよく確認し、スピードを落とすなり、歩道では降りて自転車を押すことが求められます」(岡先生)

 

大人になるということは、こうした「責任」を負うことになります。

「民法は大人の世界のルールブックともいえるのです。民法を学べば、論理的な考え方、権利と義務といったようなバランス感覚、高い倫理観が自然と身につきますよ」と岡先生は言います。

そして民法は、親であるみなさん自身にとっても必要な知識です。

「大人になる」とはどういうことなのか、「大人の責任」とは何なのかについて、親子で一緒に学び、話し、考えてみませんか?

 

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