●2:ハイライトを部分的に足し、メリハリをつける

シェーディングを入れるだけでも顔全体のもたつき感が少し薄れますが、部分的にハイライトを入れると、顔の中に高低差が生まれてメリハリがついてたるみ感をカバーできます。また、ツヤ感が加わることで肌にハリがあるように見せられます。

入れる場所は4つ。
(1) 左右の目頭横と鼻のつけ根のあたりのくぼみから目頭下にかけて。斜めに短くライン状に、正面から見た時カタカナの「ハ」の字になるように
(2) 目尻横あたりから頬骨に沿って目の下側へ向けて、「C」の字型に(左側は逆の文字の形に)
(3) 上唇の山のすぐ上にごく少量
(4) あご先の部分に丸く

これで離れて見たときに、顔全体にメリハリが生まれます。

ハイライトの注意点は、ハイライトの色選びと入れる面積。白っぽさの強い色であったり、入れすぎたりすると顔全体がピカピカテカっているように見えてしまいます。

ハイライト
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オススメのハイライトは、写真の左が「コーセー ヴィセ グロウ トリック」1650円(価格は編集部調べ)。初めはしっとりクリーミーな質感なのに、肌に伸ばすと軽いパウダリーな感触になります。

“白”ではなく淡いベージュピンクにシルバー・レッド・バイオレットの3色の微細なパールが配合されていて、肌の内側から輝いているようなツヤが出ます。

写真の右側は「セザンヌ パールグロウハイライト 02 ロゼベージュ」660円。高輝度のパールがぎっしり詰まっていて、ひと塗りでハイライトの効果を感じられます。02番はほんのりロゼの赤みが入ることで、肌に浮かずになじみやすい点が使いやすいと思います。

写真手前のスティック状のアイテムは、「kirei&co. グロウスティックハイライト 01パールベージュ」550円。口紅と同じくらいのサイズのスティックなので、狙った部分にピンポイントで塗りやすくオススメです。汗や皮脂に強く、落ちにくいという特徴も。

ハイライトの色味
左から、コーセー、セザンヌ、kirei&co. 

●3:なじみ色チークで陰影をつける

シェーディングとハイライトだけでもよいですが、チークをプラスするとよりたるみ感をカバーできます。

チークを頬骨あたりに入れるだけでもメリハリ感は増しますが、マスク生活の間はほとんどチークを塗らなかった、という人は、いきなり鮮やかなピンクやコーラルカラーのチークを入れると違和感があるかもしれません。

そういう人や、あくまでたるみをカバーしたい場合は、ベージュ系のチークを頬骨から黒目の下に向けて、ほんのり斜めに入れるのがオススメです。肌になじみながら陰影をつけてくれるので、顔全体が引き締まった印象になります。
この場合もマットな質感か、パール入りでも輝きがあまり強くないものを選びましょう。

チーク

50代が使いやすいオススメのプチプラチークは、左側は「サナ エクセル シームレストーン ブラッシュ SB03 ミモレット」1650円(常盤薬品工業)。ベージュに寄ったソフトオレンジは、色を主張し過ぎずに陰影をつくってくれます。

写真の右上は、「セザンヌ ナチュラル チークN 18 ローズベージュ」396円。この色は見た目の印象よりも、塗ると赤みが感じられて自然な血色も出せます。

右下は、「フーミー シングルブラッシュ シカモアブラウン」1430円。メイクアップアーティストのイガリシノブさんプロデュースのブランドのチークです。この色はなかなかないベージュブラウン系で、ピンクなどのように主張しないのに顔全体にお洒落なニュアンスが加わり、骨格もごく自然に強調してくれます。

シェーディング・ハイライト・チークの3つをすべて入れてもいいですし、どれかひとつ、またはふたつを使うだけでも、顔全体に立体感、凹凸が生まれ、目の錯覚でたるみをカバーしてくれます。