●赤しそもとても便利
「梅の中に入れていた赤しそはどうしてる?」
と友人に聞いてみた。私は、7月に梅を天日に干したあと、もう一度元の梅酢の中に梅を戻してやるが、干したあとは戻さないで梅を保管するという方法もある。
すべての画像を見る(全4枚)そうなると、この時点で梅酢も赤しそもいらなくなるわけですね。しそは、この暑い時期にしっかり干して、ゆかりを作ってストックしましょう。塩がしっかりついているため海水浴のあとみたいにベタベタして完全に乾くことはない。なので、まあよきところで、フードプロセッサーにかけて(もしくは自力でカットして)細かくして保存。常温でも腐る心配はありませんが、すぐべたべたになるので、冷蔵庫保存がおすすめ。
これ、本当に便利です。そして、市販のゆかりご飯より濃厚なので、夏に料理する気がないわーというとき、ぜひほかほかご飯に混ぜて食べてみて!
おかずはなくとも、これだけでかなりおいしい!!!
それが面倒だわという方、大丈夫です。友人は、
「しそ、干さずにそのまま温かいご飯にのせて食べてますよ。十分おいしいんですよ」と!
そうなんだ。なにも、手間をかけてゆかりにする必要はないんだなあ。
ということで、せっかく手間暇かけて漬けた梅からでた梅酢や紫蘇は、捨てずに活用しましょう。もしかしたら、梅よりも栄養があるのではないかというくらい、梅酢って体に良いそう。瓶に入れておけば常温で数年は保存できます。すでに塩も入っているので万能調味料としていろんな場面で活躍しそうですね。
本連載をまとめた書籍『暮らしっく』(扶桑社刊)でも、梅の話をたっぷり紹介しています。