●親密さやスピード感。ラジオならではの大きな魅力が生きた最終回
すべての画像を見る(全2枚)覚悟を決めたミナレが挑むのは、朝までノンストップの生放送。番組へ届いた他愛ないエピソードから、お役立ち情報まで、暗闇の中で不安を抱えるリスナーたちへ、「一人じゃない、大丈夫」と言葉を届けます。
ここから伝わってくるのが、ラジオ独自の距離感。パーソナリティーが直接リスナーへ話しかけているような親密さや、リスナーのリアクションをすぐに反映していくスピード感は、ラジオならではの大きな魅力です。現実のラジオ番組でも、ほかのメディアでは語らないようなエピソードを披露したり、重要な発表を行ったりと、パーソナリティー自身がラジオを特別な場として捉えていることも多いもの。
第4話でも、放送作家の久連木(小市慢太郎)が、「放送事業としてラジオがテレビに勝っているもの」として、地域密着性、災害への対応力、反応の速さ、そして「自由」を挙げていました。
最終話は、そうしたラジオの強みが発揮された、集大成的な回となったのではないでしょうか。ドラマとしてのおもしろさだけでなく、ラジオへの愛も存分に込められた本作。最近では手軽なラジオアプリが普及したこともあって、またラジオを聴くようになったという人も増えているよう。劇中の番組のような、自分にとってのお気に入りの番組やパーソナリティーを見つけてみるのも、楽しいかもしれません。