家づくりの際、子ども部屋は人数分つくるのが一般的です。しかしこの間取り、いろいろデメリットが。子どもが巣立ったあとに、使いにくい部屋が増えることにもなります。1年前にハウスメーカーで注文住宅を建てた日刊住まいライターは、3人の子どもを育てる母。リビングに隣合わせで、あえて、10畳1間の子ども部屋がひとつだけの間取りを採用しました。将来、子どもたちに「個室がほしい」と言われたら対応できる工夫も。実際の使い勝手を語ります。
すべての画像を見る(全6枚)子どもの人数分の個室がある間取りは、デメリット多い
筆者は夫婦+子ども3人の5人家族。7歳、4歳、1歳の女の子がいます。昨年、地元のハウスメーカーで3LDKの平屋を建てました。
もともとは、三姉妹ひとりずつに個室をつくる計画を立てていました。しかし、小さな部屋を3つつくる間取りのプランでは、いくつか気になる点が…。
・子ども部屋を3つつくると、その分スペースが必要になり、リビングが狭くなる
・部屋ごとに照明やエアコンが必要になるため、設備費用もアップ
・住み始めてからからも、掃除の手間が増える
・夫婦ふたりの暮らしになったら、3つの小さな部屋が残る間取りは、使い勝手が悪い
高校を卒業したら、子どもたちも家を離れる可能性が高いわが家。そこで、ハウスメーカーの担当者には、個室ではなく、広い1部屋の子どもスペースのある間取りを要望しました。
三姉妹の子ども部屋は10畳一間に!
結果的にできあがったのが、横に長い10畳一間(正確には10.4畳)の子ども部屋です。
リビングに接した広い子ども部屋は、わが家にとってメリットがたくさんあります。子どもたちのお友達が遊びに来たときは、リビングから遊んでいる様子を見守れて安心。
以前の住まいでは、オモチャのある部屋とリビングが離れていました。子どもたちも親の目の前で遊びたがり、リビングにオモチャを持ち込んで散らかることが度々ありました。
今は親の目の届く場所で遊べるためか、リビングにオモチャ運んで遊ぶことも減ることに。筆者の片づけの手間が減ったこともうれしい点です。
さびしがり屋の子どもも大喜び!
子ども部屋とLDKは隣合っています。筆者が台所に立っていると、子どもたちの声が聞こえてきます。また、キッチン横の引き戸をあけておけば、子どもたちが遊んでいる姿を直接目で確認することも。
小学生の長女はさびしがり屋な性格。個室よりも妹たちの声がする、大きな部屋の方がいいと満足げです。
わが家の間取りは、玄関からリビングを通って子ども部屋へ向かう動線となっています。これから先、子どもたちが成長して、親子関係が難しい時期に入ったとしても、顔を合わせて様子がわかる間取りです。