●最終的なゴールは「衛生的」「探しものがない」「家族が困らない」
インスタに載っているような、美しく整った部屋を目指さなくてもOK。もちろん私も美しい部屋にあこがれはありますが、一般人には目標が高すぎると感じています。
今、捨てられなくて困っている人が目指すべき目標は、「暮らしに困らない部屋」にすること。具体的には
(1) 衛生的
(2) 探しものがない
(3) 家族が暮らすのに困らない
の3点です。
(1)の「衛生的」については、冷蔵庫やキッチンが整理されていれば、食材を腐らせたりすることもなく、また清潔なキッチンを保つことで、衛生的な食事ができます。
(2)の「探しものがない」について。ものが多くてまず困るのは、探しものに時間を使ってしまうことだからです。家族全員が日々時間を奪われるので、早めに改善したいポイントです。
(3)の「家族が暮らすのに困らない」については、ものが部屋に圧迫されている状態を脱出することです。たとえば
・廊下にものが置かれてまっすぐ歩けない
・玄関に靴や傘が散乱して玄関ドアが開ききらない
・リビングの一角にものが積まれていて、家族団らんのスペースが狭くなっている
など暮らしに困る状態だったら片づけましょう。
私の実家の例ですが、昔は廊下に寿司桶や重箱、工具、大量の雑誌、果ては贈答品の鮭一本がゴロっとそのまま置かれていたことも。本来の廊下のスペースの1/3は物置き場になっていて、暮らしにくい状態でした。そうなる前に、最低限片づけたいところ。
●低めの目標でゆるく片づける
というわけで、少々ものが多くても、暮らしに困るものの置き方でなければ、それでOKです。
目指すのは、「家族が困らない程度にものが配置された部屋」。来客予定がないのなら、少し乱雑だったとしてもそれで十分。
コロナ禍以降、人の家にお邪魔することが減りましたよね。友人と会うならカフェへ。家の中にお客様を招かなければいけない状況は少ないと思います。
人からどう見られるかではなく「家族が過ごしやすい」という低い目標にして、片づけていくのが現実的だと思います。片づけに困っている方のヒントになれば幸いです。