●レシピよりも材料を主軸に食べたいものを考える
なお私はハンバーグやカレーなど、高名な料理はつくりません。食材をそろえるのに、お金だけでなく、ストレスもかかるからです。それに、これらの料理はぜいたくながらおもしろみがたりなく、年に一度でも外食でオーダーすれば満足なのです。なので、献立を考えるときも、たとえば「オムレツが食べたい」という発想はなく、卵を食べなければとか、豚コマが余っているから…いうのが発起点になるのです。
ジャガイモが食べたいときも、肉ジャガやポテサラ、ジャガバターなんて思いつきもしません。丸ごとおイモをチン! それで充分です。マヨネーズも塩もかけず、純朴なおイモの、真の生き様とか有りようを探査したいのです。おイモとの、密やかにして深い会話が、格別な味わいで楽しめますよ。