●「お焚き上げ」という選択で心からの供養を
上記3つのものは燃やして手放すこともできず、だれかに譲ることもできない。解決法は「お焚き上げに出す」ということでした。
神社やお寺では、遺品やひな人形など処分に困るもののお焚き上げを受けつけているところがあります。供養した後に焼却して天に還す儀式を行ってくれるので、そちらにお願いすることにしたのです。
お焚き上げをしてくれる神社やお寺はインターネットで検索をかければすぐわかります。ただ、次のような違いがあったので、それぞれのご事情に合うように注意して検討する必要があるかと思います。
・受けつけが郵送のみか、持ち込みも可能か
・ガラスや金属製品の受けつけ可能か不可か
・費用の設定がひと品あたりか、ひと箱あたりか
わが家の場合はメダルがあったので、金属製品を受けつけつけている神社を選びました。箱詰めの際はもちろん丁寧に扱い、最後に手を合わせてから郵送しました。
●ものの手放す際につきものの「罪悪感」。お焚き上げは心を軽くしてくれた
ものを手放すということは、しばしば罪悪感との闘いでもあります。思い出の品や愛着のあるものの場合はとくにそうではないでしょうか。
ですが、今回のようにどうしても手放さざるを得ない事情がある場合は、「罪悪感をいかに少なくするか」「いかに心を軽くできるか」がポイント。供養を行ってくれるお焚き上げという選択は最善の方法だったと思っています。
そして「手放すことが悪い」「残すことがいい」ということではなく、自分の最善を尽くしたのなら、どのような結果であってもいいのではと思っています。