スタイリスト・山本あきこさんの人気連載。「もしかしてファッション以前?」という素朴な疑問から、「この服のスタイリングはどうしたらいい?」という現実的な着こなしまで、大人の女性の「それ、あるある!」というおしゃれのお悩みにお答えしていきます。今回はシャツの着こなしです。

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シャツをカッコよく着るにはどうしたらいい?

40代の体をキレイに見せるアイテムといえば、ズバリ「シャツ」。それは、シャツの直線的なラインや角のあるシルエットが、40代の丸みを帯びた体をちょうどよく補正してくれるから。ただ、「それは知っているけど、着こなしがわからない」「パジャマみたいになってしまう」というお悩みもよく聞きます。そこで今回は、シャツの着こなしについて見ていきましょう。

●ただ着ただけだとパジャマみたい

シャツがパジャマみたい2コマ漫画
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まさに、シャツの着こなしあるあるです(笑)。とくにストライプシャツは、白シャツよりもお手入れが簡単なのに清潔感が出せる優秀アイテムですが、縞が太すぎるとパジャマっぽく見えてしまったり、ショップの制服っぽく見えてしまったり…。なにも手をかけずに「そのまま」着てしまうと、おしゃれ感が出しにくいのです。でも大丈夫! 簡単な3ステップでもっとおしゃれに見せられますので、ぜひマスターしてください。

●首元や手首まわりに一手間かけるのがカギ!

シャツこなれれて見える3ステップ

(1) ボタンは3つ開ける
シャツの着こなしはいろいろありますが、ここでは基本的な着こなしの3ステップをご紹介します。まず、ボタンは3つ開けましょう。これは首元に立体感をもたせると同時に、次のステップで「衿を抜く」というテクニックを使うため。2つ開けるのでもいいのですが、衿を抜いたときに首元にキレイなV字をつくれる「3つ開け」がベスト。それ以上開けてしまうと、露出しすぎになってしまいますので注意しましょう。

 

(2) 後ろに引っぱって衿を抜く
次に、着物の衿を抜くのと同様に、後ろ身ごろのセンターを少し下に引っぱるようにして衿を抜きます。こうすることで、首が長く見えますし、カチッとしたアイテムであるシャツに上品なルーズ感が生まれ、こなれて見えるのです。

 

(3) 袖をロールアップ!
最後は袖をロールアップ。シャツは手首が見えていた方が断然おしゃれに見えます。ロールアップの仕方は、カフスの奥側のボタン(手首ではなく肘側)は留めたまま、手首が見えるよう上に引っぱり上げます。その後、カフスごとラフに1、2回折り返したら完成です。袖の筒が細くてカフスボタンを留められないという場合は、ボタンを開けたまま、カフスと袖のつなぎ目あたりに輪ゴムやヘアゴムを仕込むとうまくいきますよ。