毎日の献立を考えるのは大変。しかも節約も意識しなければいけないとなると頭を使います。
1000万円以上貯めている人たちを取材してみると、食費の管理を徹底していました。今回、ふたつの家庭の献立を紹介します。

安く買った特売肉の味つけストックで節約&時短

焼肉のタレ漬けをアレンジした和風丼
焼肉のタレ漬けをアレンジした和風丼
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まず1人目は、「祖母が倹約家で、自然と節約意識が身についていました」というYさん。毎日の買い物でムダが出ないように工夫しているのが貯めた人の共通点ですが、Yさんも食材を安く買い、冷凍ストックして上手に節約に役立てています。船舶料理士の免許をもっているほどの料理好きです。

【Yさんのプロフィール】


(広島県・33歳)
・家族構成/夫(34歳)、長女(5歳)、長男(0歳)の4人家族
・世帯年収/700万円
・現在の貯金額/2000万円
・最高貯金額/2000万円
・達成までの期間/10年

「週1回、約1週間分の食材をまとめ買いして献立を考えます。買うものはメインの肉と魚のほか、かさましできるモヤシやキノコなどの節約食材がメイン。とくに活躍するのが、豚肉や鶏胸肉などの特売肉。まとめて味つけして冷凍保存します」

豚肉と鶏胸肉の活用法について教えてもらいました。

●豚肉<焼肉のタレ漬け>

豚肉を焼肉のたれ漬けにしている様子
豚肉は焼肉のタレ漬けに

豚こま肉など薄切り肉300gを冷凍用保存袋に入れ、焼肉のタレを適量加える。10回ほどもみ、薄くのばして冷凍する。2週間程度で使いきります。

<焼肉のタレ漬け>アレンジメニュー:野菜と合わせてどんぶりのあんに

冒頭の写真の丼は、このタレ漬けでつくったもの。まとめ買いした野菜とも相性がよいタレ漬けはアレンジ自在!
「野菜と一緒にだし汁で煮てとろみをつけ、ご飯にのせた和風丼は夫にも好評」

●鶏胸肉<鶏のさっぱりチャーシュー>

鶏のさっぱりチャーシュー

圧力鍋に鶏胸肉2枚、水2カップ、紅茶のティーバッグ2つを入れて、5分間加圧する。粗熱が取れたら、冷凍用保存袋に入れ、煮汁1/2カップ、ポン酢1カップを加えて冷凍する。2週間程度で使いきります。

<鶏のさっぱりチャーシュー>アレンジメニュー:1玉15円の麺と合わせて

鶏のさっぱりチャーシューをラーメンに入れた様子

地域柄、お好み焼きに入れる中華麺やうどんが1玉15円とおトクなので、週に1日は「麺の日」に。

鶏のさっぱりチャーシューをうどんのトッピングにした様子

「野菜と一緒にラーメンやうどんのトッピングにすると、一品でも豪華に!」

底値の野菜&調理品を狙って、賢く冷凍!

2人目は、食材のムダ買いと使い残しに気をつけているというKさん。3年で1000万円を貯めたつわものです。

【Kさんのプロフィール】


(東京都・38歳)
・家族構成/夫(43歳)、長女(4歳)、長男(2歳)の4人家族
・世帯年収/800万円
・現在の貯金額/1000万円
・最高貯金額/1000万円
・最高額までの期間/3年

買い物では、頭に入っている食材の底値とスーパーのチラシを照らし合わせ、安くなっている商品を中心に献立を考えて買うようにしています。

「買ったものをダメにしないために、冷凍保存を活用しています。野菜は下ごしらえして自家製冷凍ミックスにしたり、残った総菜は冷凍してお弁当に使い回したり。毎日のことなので、ちょっとした工夫でも節約効果を実感できます」

どのような感じに冷凍しているのか見せていただきました。

●まとめ買いした野菜は冷凍ミックスに

ニンジンとタマネギをミックスして冷凍している様子

いちょう切りにしてレンチンしたニンジンとスライスしたタマネギをミックスして冷凍。

シメジやマイタケなどを合わせて冷凍している様子

「キノコ類も、石づきを取ってほぐし、シメジやマイタケなどを合わせて冷凍することも」

●冷凍野菜は安く買って常備

冷凍カット野菜のほうれん草

野菜が高騰しているときは、価格が安定している冷凍カット野菜が食費節約に活躍。

冷凍カット野菜のかぼちゃ

「冷凍食品のセール日に買って、冷凍庫にストックしています」

●値引き品の総菜はお弁当の「あと一品」に活用

値引きされた総菜をお弁当に加えた様子

スーパーでから揚げや煮物などの総菜が値引きされていたら、小分け冷凍です。

「お弁当のおかずに便利です。夕食で残ったおかずも同様にお弁当にします」

食材のムダがなくなって食費が引き締まると、家計全体にも波及効果が。スリムな家計を目指すと1000万円のゴールも見えてくるはず! ぜひトライしてみてください。